<urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間 (第5版)

The <urn:x-suika-fam-cx:> Namespace (Version 5)

西瓜計画管理部文書第28号 2006年3月3日

この版
<http://suika.fam.cx/admin/assign/urn-20060303>
<urn:x-suika-fam-cx:admin:28>
<http://suika.fam.cx/admin/doc.ad/n0028>
最新の正式版
<http://suika.fam.cx/admin/assign/urn>
最新の作業原案
<http://suika.fam.cx/admin/assign/urn-work>
前の版
<http://suika.fam.cx/admin/assign/urn-20050519>
<urn:x-suika-fam-cx:admin:27>
<http://suika.fam.cx/admin/doc.ad/n0027>
編集者
わかば (西瓜計画管理部) <w@suika.fam.cx>

概要

この文書は、 URN <urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間を定義し、その下位空間の割当てについて説明します。

この文書の状態

この章は公表の時点でのこの文書の状態を説明しています。 他の文書がこの文書を上書きするかもしれません。

この文書は、西瓜計画管理部文書です。 この文書は西瓜計画、西瓜計画管理部、西瓜計画関係者の総意を示すものではありません。 この文書は安定した文書であり、他の文書から参考文献として参照したり、 引用規格として引用したりしても構いません。

この文書は西瓜計画管理部登録番号係が作成しています。この文書に関する御意見等がございましたら、 wiki に書込むか、電子メイルで <sana@suika.fam.cx> 宛に送って下さい。頂きました御意見等は公表することがあります

この文書を外部の標準化団体等に提出する予定はありません。

この文書は特許実施料無料の方針 (royalty free patent policy、 例えば 2004年 2月5日版 W3C Patent Policy, IETFRFC 3667 および RFC 3668 によります。) の対象とします。

はじめに

URI scheme urn: [URN]名前によって資源を識別する方法です。 この scheme を使った URI の構文は名前空間識別子素片識別子とその間の名前空間定義の部分に分けることができ、 名前空間定義の部分の構文と意味は名前空間識別子ごとの定義で決まります。

西瓜計画管理部では以前から x-suika-fam-cx という名前空間識別子のもと、 名前空間定義の部分の構文を決定し、 識別子や識別子空間の割当てを行ってきました。 この文書はこれまでの決定を集成したものであり、 構文等価性割当と委譲について説明しています。

この文書は、識別子や識別子群の意味について登録の条件に掲げた以上の規定は行いません。 各識別子(群)の意味は、この文書で定義する登録手続きによる登録文書、またはその委譲先で規定されます。

定義

名前空間識別子
Namespace Identifier (NID)
urn: URI scheme [URN] で名前空間を識別する文字列。

<urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間では、 x-suika-fam-cx名前空間識別子です。

<urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間
The <urn:x-suika-fam-cx:> Namespace
文字列 urn:x-suika-fam-cx: (大文字・小文字は問いません。) で始まる URI 全体の集合。

表記法

この文書では、 RFC 2119 [KEYWORD] で定義された用語 しなければなりません (MUST), してはなりません (MUST NOT), するべきです (SHOULD), するべきではありません (SHOULD NOT), して構いません (MAY) を日本語で強調して使います。

構文の規定では、 ABNF [ABNF] を使います。但し、 URI は文字列であって必ずしもビット列ではないので、 終端はビット列ではなく文字であると考えます [URI 2.]

構文

この章では、 urn:x-suika-fam-cx: (大文字または小文字の任意の組合せ。) で始まる URI の構文を規定します。すべての urn:x-suika-fam-cx: から始まる URI は、この構文に適合しなければなりません。 また、この構文に適合する URI はすべて URI の一般構文 [URI] および urn: scheme の構文 [URN] にも適合するはずです。もしそれらの構文とここで定義する構文とで矛盾があれば、 それらの構文の規定が優先します。

suika-urn
= "urn:x-suika-fam-cx:" sub-nid sub-nid-specific ["#" fragment]
sub-nid
= suika-urn-atom
sub-nid-specific
= *(":" suika-urn-segment) [":"]
suika-urn-atom
= 1*(ALPHA / DIGIT / "-" / pct-encoded)
suika-urn-segment
= 1*(ALPHA / DIGIT / "-" / "_" / "." / pct-encoded)

但し、 pct-encodedfragmentURI 一般構文の仕様書 [URI] で、 ALPHADIGITRFC 4234 [ABNF] で定義されています。

素片識別子 (fragment の部分) は資源の表現の媒体型によって決定されます [URI] から、 この文書では規定しません。

Scheme 名である urn と、名前空間識別子である x-suika-fam-cx は、大文字・小文字のどの組合せで綴っても構いませんが、すべて小文字で書くべきです

sub-nid 自体では大文字・小文字を区別しますが、大文字・小文字だけが異なる識別子は使用しないこととします。 suika-urn-segment では一般に大文字・小文字を区別します。但し、 sub-nid によって特に規定がある場合はこの限りではありません。

一般に、非予約な文字はそのまま記述しても、 百分率符号化しても常に等価です [URI 2.3.]。 しかし、非予約な文字を百分率符号化するべきではありません

非予約な文字以外は、構文的な意味を持つ場合 (例えば suika-urn 内の COLON) を除き、百分率符号化しなければなりません。 非 ASCII 文字は UTF-8 [ISO 10646] で符号化してから百分率符号化しなければなりません

2005年5月19日版までは非予約な文字のうち LOW LINEFULL STOP の使用を一切認めていませんでしたが、現在の版では使用できます。 同じく非予約な文字である TILDE は、百分率符号化しなければなりません。

URN の構文 [URN] が改訂されれば、 この文書の将来の版で百分率符号化していない TILDE の使用を認めるかもしれません。

ASCII 文字は正規化などの問題があるため、 可能な限り避けた方がよいです。 この文書の将来の版では何らかの制限や指針を加えるかもしれません。

以前は suika-urn の末尾の COLON無視しなければならないとされていましたが、 新しい応用は無視してはなりません。 しかし、 COLON の有無だけが異なる2つの URI に異なる意味を与えてはなりません (一方は未定義であっても構いません)。

正規化と比較

URI に対しては様々な等価性が定義できます [URI 6.]

単純文字列比較

最も簡単なのは単純な文字列としての比較 [URI 6.2.1.] です。この比較方法では、2つの URI を構成する文字を比較し、まったく同じであれば等価、 そうでなければ異なるとします。

urn:x-suika-fam-cx: URI は単純な名前として使われることが多いと考えられますから、 ほとんどの場合はこの方法で比較がなされることとなるでしょう。 ですから、できるだけ常に正準形に正規化された URI を使用するべきです

等価性特性

何らかの正規化を行った上で行う比較 (あるいは何らかの違いを無視した比較) には色々な方法があります。 ここではその正規化の性質とその名前 (等価性特性) を定義します。

名前
非予約文字の百分率符号化
Percent‐encoded Unreserved Characters
識別子
<http://suika.fam.cx/~wakaba/archive/2005/5/equiv-percent>
等価性
非予約文字を百分率符号化したものは、 非予約文字そのものと等価。
正準形
非予約文字そのものによる表現 [URI 6.2.2.2.]
名前
百分率符号化十六進字母
Cases in Percent‐encoded Triplets
識別子
<http://suika.fam.cx/~wakaba/archive/2005/5/equiv-percent-digit>
等価性
百分率符号化した結果における小文字は、大文字と等価。
正準形
大文字 [URI 6.2.2.2.]
名前
URI Scheme
Cases in URI Scheme Names
識別子
<http://suika.fam.cx/~wakaba/archive/2005/5/equiv-scheme>
等価性
scheme において、大文字は小文字と等価。
正準形
小文字 [URI 6.2.2.1.]
名前
URN 名前空間識別子
Cases in URN NIDs
識別子
<http://suika.fam.cx/~wakaba/archive/2005/5/equiv-urn-nid>
等価性
URN の名前空間識別子において、 大文字と小文字は等価。
正準形
小文字。

解決

ある URI が直接取出し (retrieve) できない場合において、その URI の代わりに取出しを行うことでその URI から取出しを行ったとみなしても良いと考えられる別の URI が存在する時、これを解決 URI といいます。 解決 URI は、元の URI とある文脈において同等と考え得る一次解決 URI と、 同等ではないものの代わりとし得ることがある二次解決 URIに分けることができます。

urn:x-suika-fam-cx: に属する URI には、解決 URI一次二次に関わらず任意個定義できます。

西瓜 Webでは数年前に解決器が運用されていましたが、 現在諸事情により停止しています [N2L]

割当

<urn:x-suika-fam-cx:> の構文における sub-nid の値は、西瓜計画管理部登録名係で管理します。登録済み sub-nid の一覧 [LIST] をご覧下さい。

新規登録・登録内容の変更

新しい sub-nid の登録や既存の sub-nid の登録内容の変更は、 次の手続きにより行います。

  1. 登録雛形を埋めて、電子メイルで <sana@suika.fam.cx> へ、 または電子ニュースsuika.admin (NNTP / HTTP) までお送り下さい。
  2. 電子メイルでお送り頂いた場合は、 西瓜計画管理部登録名係が電子ニュースに転送します。
  3. 最低2日の評価期間中に技術的、その他の問題を検討します。
  4. 評価の結果特に問題が無ければ、あるいは評価期間中の修正を経て、 西瓜計画管理部登録名係登録簿 [LIST] を更新します。 登録簿と埋められた登録雛形は、 Web やその他適当な媒体で公開します。
  5. 西瓜計画管理部登録名係は登録を行ったことを suika.admin (NNTP / HTTP) で報告します。

登録雛形は XML 表現で提出しても構いませんし、 その他適切な形式で提出しても構いません

登録内容の変更の場合、非互換な変更を行うことはできません。 また、一旦登録したものを削除することはできません。 使用しないことにする時は、状態を非推奨として下さい。

登録の条件

他の URI で表せないこと
他の URI scheme, urn: の他の名前空間, あるいは別の <urn:x-suika-fam-cx:> URI で表せるものに割当てを行うべきではありません

UUID には <urn:uuid:> を使うべきであり、新たに割当てを行うべきではありません。

一次定義文書が存在しないこと
一次定義文書が存在する場合は、新たに割当てを行うべきではありません。 代わりに、取出し可能な場所に配置し、その取出しプロトコルに対応する URI を使用するべきです。

XML 名前空間名として使用する URI は、例えば HTTP で取出し可能な場所に名前空間文書 (人間可読な説明文や DTD など) を配置し、その http: URI を使用するべきです。

RDF 語彙は、 RDF/XML [RDF/XML] などによる表現を例えば HTTP で取出し可能な場所に配置し、 その場所によって決まる http: URI を使用するべきです。

ある名前空間を使わない XML の語彙があり、 その語彙を管理している組織が今後も名前空間 URI を定義しそうにない場合、 <urn:x-suika-fam-cx:> URI を割当てても構いません。 名前空間定義文書の代わりに使えそうな資源が公式に提供されていれば、 それを一次解決 URI に指定するべきです。非公式に提供されていれば、 それを二次解決 URI に指定するべきです。

実際には、この例の場合は <urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間直下にではなく、 <urn:x-suika-fam-cx:markup:> [LIST-MARKUP] に登録するべきです。

この条件は2005年1月19日版で追加されました。 それ以前に登録された URI の中にはこれに反するものもあります。それらに関しては、 この条件を満たさないことだけを理由に登録を取消したり非推奨としたりすることはありません。

権利上問題が無いこと
権利等の問題があるものを割当ててはなりません。例えば、 著作権上問題があるプログラムの断片を使用することはできません。 また、商標権的に問題となり得る名前を使用してはなりません。

登録雛形

sub-nid の登録の際には次の雛形を埋めて提出する必要があります。

sub-nid
(urn:x-suika-fam-cx: の直後に来る文字列です。)
版番号
(最初の登録では 1 とし、 以後修正がある毎に1ずつ増やしていきます。 必要があれば飛ばしても構いません。)
登録日
(提案 (登録) 者は提出時には空欄としておきます。 登録時に西瓜計画管理部登録名係が日付を挿入します。)
登録者
(登録者の名前と連絡先です。 連絡先はインターネットの電子メイルのアドレスにするべきです。)
構文と意味
(sub-nid-specific の部分の構文と意味です。規定の方法は自由ですが、 曖昧なく定義しなければなりません。 構文は可能な組合せをすべて列挙するか、 または ABNF [ABNF] を使用するのが望ましいです。西瓜 Webにある文書を参照しても構いません。)
識別子の固有性
(識別子の固有性に関する考察です。 異なる意味を持つ同じ識別子が同時に存在してしまうことは防ぐべきです。)
識別子の持続性
(識別子の持続性に関する考察です。 ある識別子が一旦割当てられた後は、その識別子を別のものに割当ててはなりません。 使用を中止する時はそのことを明記して保留しなければなりません。)
識別子割当手続き
(識別子の割当ての方法についての規定です。)
識別子解決処理
(識別子の解決の方法についての規定です。 機械的な解決処理に使える変換表があれば、 その URI も含めて下さい。変換表の書式は URIMAP [URIMAP] を推奨しますが、その他のものでも構いません。)
識別子の等価性
(識別子の等価性についての規定です。)
安全性に関して
(識別子と安全性・個人情報保護などの関係についての説明です。)
知的財産権に関して
(著作権、商標権等との関係についての説明です。)
状態
(通常, 非推奨, 歴史的 から1つ選びます。)

権利等に関して

著作権等の問題がある URI<urn:x-suika-fam-cx:> のもとに作成してはなりません

割当てられた、あるいは下位で委譲された <urn:x-suika-fam-cx:> URI は、 原則としてどなたでも自由に使用して構いません。

但し、登録に当たっては権利等の問題が無いことを要求していますが、登録が行われたことはこの文書の著者、 西瓜計画及びその他の関係者がそれを保障することを意味しません

登録済み sub-nid の変更権は、登録者と西瓜計画管理部登録名係の両者が有します。

引用規格

ABNF
RFC 4234, Augmented BNF for Syntax Specifications: ABNF, D. Crocker, P. Overell, IETF, 2005年10月, <urn:ietf:rfc:4234>。 改訂版が出版された時にはそちらを適用します。
Datatypes
XML Schema Part 2: Datatypes Second Edition, W3C 勧告, 2004年10月28日, <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xmlschema-2-20041028/>最新版<http://www.w3.org/TR/xmlschema-2/>
ISO 10646
ISO/IEC 10646:2003, Information Technology ― Universal Multiple‐Octet Coded Character Set (UCS), ISO/IEC, 2003年12月。
ISO/IEC 10646:2003/Amd 1:2005, Glagolitic, Coptic, Georgian and other characters, ISO/IEC, 2005年11月。
KEYWORD
RFC 2119, Key words for use in RFCs to Indicate Requirement Levels, S. Bradner, IETF, BCP 14, 1997年3月, <urn:ietf:rfc:2119>
LIST
登録済み <urn:x-suika-fam-cx:> sub-nid の一覧, 西瓜計画管理部登録名係, <http://suika.fam.cx/admin/assign/urn-x-suika-fam-cx> (最新版)。
M12N
XHTMLTM Modularization 1.1, W3C 勧告候補, 2006年2月13日, <http://www.w3.org/TR/2006/PR-xhtml-modularization-20060213>最新版<http://www.w3.org/TR/xhtml-modularization>
RDF/XML
RDF/XML Syntax Specification (Revised), W3C 勧告, 2004年2月10日, <http://www.w3.org/TR/2004/REC-rdf-syntax-grammar-20040210/>。改訂版が出版された時にはそちらを適用します。 最新版<http://www.w3.org/TR/rdf-syntax-grammar/>
RFC 3406
RFC 3406, Uniform Resource Names (URN) Namespace Definition Mechanisms, L. Daigle, et al., IETF, BCP 66, 2002年10月, <urn:ietf:rfc:3406>
RFC 3870
RFC 3870, application/rdf+xml Media Type Registration, A. Swartz, 2004年9月, <urn:ietf:rfc:3870>。 改訂版が出版された時にはそちらを適用します。
URI
RFC 3986, Uniform Resource Identifier (URI): Generic Syntax, T. Berners‐Lee, et al., IETF, STD 66, 2005年1月, <urn:ietf:rfc:3986>
URN
RFC 2141, URN Syntax, R. Moats, IETF, 1997年5月, <urn:ietf:rfc:2141>
XML
Extensible Markup Language (XML) 1.0 (Third Edition), W3C 勧告, 2004年2月4日, <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204>。改訂版が出版された時にはそちらを適用します。 最新版<http://www.w3.org/TR/REC-xml>
XMLNS
Namespaces in XML, W3C 勧告, 1999年1月14日, <http://www.w3.org/TR/1999/REC-xml-names-19990114/>正誤表に多くの重要な訂正が含まれています。 改訂版が出版された時にはそちらを適用します。 最新版<http://www.w3.org/TR/REC-xml-names>

特に注記のない限り、引用規格は最新版ではなく、 ここで参照している版を適用します。その場合、 最新版への参照は参考とします。なお、 正誤表が出版されている場合はそれも適用します。

参考文献

IANAREG
URN Namespaces, IANA, <http://www.iana.org/assignments/urn-namespaces>
FOAF
FOAF Vocabulary Specification, Dan Brickley, Libby Miller, <http://xmlns.com/foaf/0.1/> (最新版)。
LIST-MARKUP
登録済み <urn:x-suika-fam-cx:markup:> URI の一覧, 西瓜計画管理部登録名係, <http://suika.fam.cx/admin/assign/urn-x-suika-fam-cx-markup> (最新版)。
N2L
RFC 2169 A Trivial Convention for using HTTP in URN Resolution に基づく URN 解決器, <http://suika.fam.cx/uri-res/N2L>
N2L-AJAX
西瓜 URN 解決器 (Ajax 版), <http://suika.fam.cx/uri-res/2005/ajax>
URIMAP
作業中。

URN 名前空間識別子定義

この文書で定義した <urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間IANA に登録 [IANAREG] することを意図していないものですが、 IANA に登録する際に使用する雛形 [RFC 3406] を埋めたものを次に示します。

名前空間識別子
x-suika-fam-cx
版情報
版番号: 5
日付: 2006-03-03
名前空間定義者
名前
西瓜計画管理部登録番号係
担当者
わかば
電子メイル: <w@suika.fam.cx>
構造
構文の章で規定しています。
関連補助文書
この文書と登録簿 [LIST]
識別子固有性
名前空間識別子 x-suika-fam-cx は 実験用の x- 接頭辞を使用し、 残りの部分は DNS の名前に基づいています。 余程のことがない限り、そして西瓜計画DNS の名前 suika.fam.cx を確保している限りにおいては、 第3者の識別子と衝突することはないと考えられます。
sub-nid はこの文書で登録手続きを規定しています。 手続きに従って sub-nid が使用される限り、 この部分の固有性は保障されます。
更に、残りの sub-nid-specific の部分は sub-nid ごとに規定されます。 ですから、使用する sub-nid によって識別子の全体としての固有性が決定されます。 この文書は登録手続きの際に識別子の固有性について明記することを求めています
識別子持続性
識別子固有性の項で述べたことが持続性についても言えます。
この文書は、 sub-nid-specific の規定に対して持続性を保証することを求めています
識別子割当処理
割当の章で規定しています。
識別子解決処理
解決の章で規定しています。
字句等価性規則
正規化と比較の章で規定しています。
URN 構文適合性
特記事項なし。
検証機構
規定なし。
適用範囲
大域。

sub-nid 登録雛形の RDF/XML 表現

はじめに

西瓜計画管理部登録名係は、 sub-nid の登録時に雛形を埋めた内容を XML 文書として保管します。この附属書では、 その基本となる文書型を定義します。

ここで定義する文書型実現値は、 RDF/XML [RDF/XML] 文書として処理することができます。

表記法

この附属書では、 文書型の語彙の定義のために XHTML モジュールの定義に使われている方法 [M12N] を使います。ただし、 内容モデルの定義でデータ型を表す QName を使用することがあります。

この附属書では、 次の名前空間接頭辞を使用します。実際の文書においては xml を除き、 任意の名前空間接頭辞と束縛して構いません名前空間属性はどの要素にも付けることができます。

foaf
<http://xmlns.com/foaf/0.1/> [FOAF]
rdf
<http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#> [RDF/XML]
reg
<http://suika.fam.cx/admin/assign/2005/urnreg#> [XMLNS]
xml
<http://www.w3.org/XML/1998/namespace>
xsd
<http://www.w3.org/2001/XMLSchema#> [Datatypes]

属性要素に直接指定するか、 DTD などで間接的に与えるかは区別しません。すなわち、 この附属書属性必須であるという時は、 直接的又は間接的に属性が与えられていることを指します。

モジュールの定義で参照するデータ型を次の通り定義します。

データ型説明
URI URI 参照 [URI]。 ただし、命名権者部 (3.2節) で百分率符号化および IP-literal を用いてはなりません
LanguageCode 言語札または空文字列 [XML]

sub-nid 登録文書型

sub-nid 登録文書型は、 次の各モジュール要素型および属性で構成します。

RDF/XML 文書構造モジュール
rdf:RDF, xml:lang 属性, rdf:parseType 属性
登録モジュール
reg:Registration
登録特性モジュール
reg:subNID, reg:subNIDType データ型, reg:versionNumber, reg:registeredDate, reg:registrant, reg:syntaxAndSemantics, reg:uniqueness, reg:persistence, reg:assignment, reg:resolution, reg:equivalence, reg:security, reg:ipr, reg:status, reg:externalSpecification, reg:table
FOAF 登録者モジュール
foaf:Agent, foaf:Person, foaf:Group
FOAF 登録者特性モジュール
foaf:name, foaf:mbox

文書の適合性

sub-nid 登録文書型適合することを主張する文書は、 次の条件を満たさなければなりません

  • 文書は、 XML 1.0 名前空間整形式 [XMLNS] でなければなりません
  • 文書は、 適合 RDF/XML 文書 [RDF/XML] でなければなりません
  • 文書に含まれる要素型属性がこの附属書で定義されている場合は、 その規定に適合しなければなりません。 ただし、ある要素内容が適合するとは、 零個以上の子要素を無視するとその要素型内容モデル一致することをいいます。
  • 根要素局所部RDF でなければなりません根要素名前空間名<http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#> (最初と最後の括弧を含みません。) でなければなりません

ここに挙げた条件を満たす限りにおいて、 この文書以外で定義されたマーク語彙を使用しても sub-nid 登録文書型適合することを主張できます。

媒体型

sub-nid 登録文書型に適合する文書インターネット媒体型application/rdf+xml [RFC 3870] とするべきです

RDF/XML 文書構造モジュール

RDF/XML 文書構造モジュールRDF/XML 文書で根要素として使われる rdf:RDF 要素型を定義します。

要素型属性 内容モデル
rdf:RDF ResourceDef*

このモジュールは空の内容集合 ResourceDef を定義します。

このモジュールは次の属性集合を定義します。

集合名集合中の属性
Literal xml:lang (LanguageCode), rdf:parseType ("Literal")

rdf:RDF 要素型

rdf:RDF 要素根要素として使用します。

この要素型は元々 RDF [RDF/XML]定義されており、ここでの定義はその部分集合になっています。

Literal 属性集合

xml:lang = LanguageCode
この属性には内容自然言語を指定します。 この属性rdf:parseType 属性が値を持たない場合 必須です。

rdf:parseType 属性が値 Literal を持つ場合、この属性は意味を持ちません。

この属性は元々 XML [XML]定義され、 RDF/XML [RDF/XML] でも利用されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

rdf:parseType = ("Literal")
この要素内容子要素が含まれるなら、 この属性Literal としなければなりません。そうでない場合は、 指定してもしなくても構いませんが、 他のを使ってはなりません

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

登録モジュール

登録モジュールは、一つの登録を表す要素型を定義します。

要素型属性 内容モデル
reg:Registration rdf:about* (URI) RegistrationProperty*

このモジュールRDF/XML 文書構造モジュール内容集合 ResourceDef要素型 reg:Registration を追加します。

reg:Registration 要素型

reg:Registration 要素は一つの登録を表します。 雛形の各項目に相当する特性を子要素とします。

属性
rdf:about = URI
この属性には登録を表す URI 参照を指定します。この URI 参照は、文字列 #Reg. の後に sub-nid と文字 . と登録版番号をつなげたものとします。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

登録特性モジュール

登録特性モジュールは、雛形の各項目に対応する要素型を定義します。

要素型属性 内容モデル
reg:subNID rdf:datatype* (URI = "http://suika.fam.cx/admin/assign/2005/urnreg#subNIDType") reg:subNIDType
reg:versionNumber rdf:datatype* (URI = "http://www.w3.org/2001/XMLSchema#positiveInteger") xsd:positiveInteger
reg:registeredDate rdf:datatype* (URI = "http://www.w3.org/2001/XMLSchema#date") xsd:date
reg:registrant rdf:resource* (URI) EMPTY
reg:syntaxAndSemantics Literal PCDATA
reg:uniqueness Literal PCDATA
reg:persistence Literal PCDATA
reg:assignment Literal PCDATA
reg:resolution Literal PCDATA
reg:equivalence Literal PCDATA
reg:security Literal PCDATA
reg:ipr Literal PCDATA
reg:status rdf:resource* (URI) EMPTY
reg:externalSpecification rdf:resource* (URI) EMPTY
reg:table rdf:resource* (URI) EMPTY

このモジュールは次の内容集合を定義します。

RegistrationProperty
reg:subNID | reg:versionNumber | reg:registeredDate | reg:registrant | reg:syntaxAndSemantics | reg:uniqueness | reg:persistence | reg:assignment | reg:resolution | reg:equivalence | reg:security | reg:ipr | reg:status | reg:externalSpecification | reg:table

このモジュールはデータ型 reg:subNIDType を定義します。

reg:subNID 要素型

reg:subNID 要素雛形の項目 sub-nidに対応します。

データ型 reg:subNIDTypesub-nid を表します。

属性
rdf:datatype = URI
この属性の値は常にデータ型 reg:subNIDType を識別するURI 参照とします。この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:versionNumber 要素型

reg:versionnumber 要素雛形の項目版番号に対応します。

属性
rdf:datatype = URI
この属性の値は常にデータ型 xsd:positiveInteger [Datatypes] を識別する URI 参照とします。この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:registeredDate 要素型

reg:registeredDate 要素雛形の項目登録日に対応します。 この要素内容とする日付は、 時間帯を省略するべきです

属性
rdf:datatype = URI
この属性の値は常にデータ型 xsd:date [Datatypes] を識別する URI 参照とします。この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:registrant 要素型

reg:registrant 要素は登録者に関する情報を含む要素を参照します。 この要素雛形の項目登録者に対応します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は # から始まる同文書参照 [URI]なければなりません。 その同文書参照 rdf:RDF 要素子要素のうちの1つの rdf:about 属性の値と一致しなければなりません。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:syntaxAndSemantics 要素型

reg:syntaxAndSemantics 要素雛形の項目構文と意味に対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:uniqueness 要素型

reg:uniqueness 要素雛形の項目識別子の固有性に対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:persistence 要素型

reg:persistence 要素雛形の項目識別子の持続性に対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:assignment 要素型

reg:assignment 要素雛形の項目識別子割当手続きに対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:resolution 要素型

reg:resolution 要素雛形の項目識別子解決処理に対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:equivalence 要素型

reg:equivalence 要素雛形の項目識別子の等価性に対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:security 要素型

reg:security 要素雛形の項目安全性に関してに対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:ipr 要素型

reg:ipr 要素雛形の項目知的所有権に関してに対応します。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

reg:status 要素型

reg:status 要素雛形の項目状態に対応します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は次のいずれかでなければなりません
属性値意味
http://suika.fam.cx/admin/assign/2005/urnreg#Status.General 通常
http://suika.fam.cx/admin/assign/2005/urnreg#Status.Deprecated 非推奨
http://suika.fam.cx/admin/assign/2005/urnreg#Status.Historic 歴史的
この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:externalSpecification 要素型

reg:externalSpecification 要素雛形で参照されている外部の仕様書を示します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は仕様書を識別します。 絶対 URI [URI]なければなりません。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:table 要素型

reg:table 要素雛形で参照されている外部の解決表を示します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は仕様書を識別します。 絶対 URI [URI]なければなりません。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

FOAF 登録者モジュール

FOAF 登録者モジュールには、 FOAF の語彙を使って登録者を表す要素型が含まれています。

要素型属性 内容モデル
foaf:Agent rdf:about* (URI) RegistrantProperty*
foaf:Person rdf:about* (URI) RegistrantProperty*
foaf:Group rdf:about* (URI) RegistrantProperty*

このモジュールRDF/XML 文書構造モジュール内容集合 ResourceDef要素型 foaf:Agent, foaf:Person, foaf:Group を追加します。

foaf:Agent 要素型

foaf:Agent 要素は一つの登録者 (一人の人間一つの部会では無いもの) を表します。

この要素型は元々 FOAF [FOAF]クラスとして定義されており、ここでの定義はその部分集合になっています。

属性
rdf:about = URI
この属性の値は # から始まる同文書参照 [URI]なければなりません。 このでこの要素によって記述される登録者が識別できます。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

foaf:Person 要素型

foaf:Person 要素は一人の人を表します。

この要素型は元々 FOAF [FOAF]クラスとして定義されており、ここでの定義はその部分集合になっています。

属性
rdf:about = URI
foaf:Agent 要素と同じ rdf:about 属性です。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

foaf:Group 要素型

foaf:Group 要素は一つの部会 (集団) を表します。

この要素型は元々 FOAF [FOAF]クラスとして定義されており、ここでの定義はその部分集合になっています。

属性
rdf:about = URI
foaf:Agent 要素と同じ rdf:about 属性です。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

FOAF 登録者特性モジュール

FOAF 登録者特性モジュールは、登録者に関する情報を記述する要素型を定義します。

要素型属性 内容モデル
foaf:name Literal PCDATA
foaf:mbox rdf:resource* (URI) EMPTY

このモジュールは次の内容集合を定義します。

RegistrantProperty
foaf:name | foaf:mbox

foaf:name 要素型

foaf:name 要素は名前を表します。

この要素型は元々 FOAF [FOAF]特性として定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

属性
Literal 属性集合
内容自然言語を指定する必須xml:lang 属性と、 子要素が含まれる時に必要な rdf:parseType 属性です。

foaf:mbox 要素型

foaf:mbox 要素はメイル・アドレスを表します。

この要素型は元々 FOAF [FOAF]特性として定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は mailto: から始まらなければなりません

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

登録参照特性モジュール

登録参照特性モジュールは、 任意の資源から登録を参照するための要素型を定義します。 このモジュールで定義する要素型は、 他の文書型文書からこの附属書で規定した要素型で記述された登録を参照する時に使うことができます。

要素型属性 内容モデル
reg:registration rdf:resource* (URI) EMPTY
reg:currentRegistration rdf:resource* (URI) EMPTY

reg:registration 要素型

reg:registration 要素は登録を定義する要素を参照します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は # から始まる同文書参照 [URI]なければなりません。 その同文書参照 rdf:RDF 要素子要素である reg:Registration 要素のうちの1つの rdf:about 属性の値と一致しなければなりません。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

reg:currentRegistration 要素型

reg:currentRegistration 要素は登録を定義する要素を参照し、 特にその登録が最新のものであることを示します。

属性
rdf:resource = URI
この属性の値は # から始まる同文書参照 [URI]なければなりません。 その同文書参照 rdf:RDF 要素子要素である reg:Registration 要素のうちの1つの rdf:about 属性の値と一致しなければなりません。 この属性必須です。

この属性は元々 RDF/XML [RDF/XML]定義されており、 ここでの定義はその部分集合になっています。

DTD 実装

この仕様の将来の版では、 XML DTD 実装を規定に含めるかもしれません。

XML Schema 実装

この仕様の将来の版では、 XML Schema 実装を規定に含めるかもしれません。

RDF Schema 定義

この仕様の将来の版では、 RDF Schema による語彙の定義を規定に含めるかもしれません。

非推奨の等価性特性

この附属書では、 以前の規定との互換性のための等価性特性を定義します。 ここで定義する等価性特性は非推奨とします。

名前
末尾の COLON
Trailing COLONs
識別子
<http://suika.fam.cx/gate/2005/sw/urn%3Ax-suika-fam-cx#anchor-6>
等価性
urn:x-suika-fam-cx: で始まる URI (これ自体を含みません。) において、末尾に COLON が1つ含まれても1つも含まれなくても等価。
注意
この等価性は、以前の規定との互換性のためにここに定義しますが、 新しい応用では使用してはなりません

この文書で定義された <urn:x-suika-fam-cx:> 名前空間に属する URI の例を次に示します。

以前の版からの変更点

この附属書では、 以前の版の規定からの変更点を簡単に説明します。

古い名前空間識別子

この仕様の最初の案では、 名前空間識別子として x-suika を使っていました。

その後名前空間識別子として x-suika.fam.cx が使われたことがありました。 この名前空間識別子URN の構文 [URN] に適合しないので、 現在の x-suika-fam-cx に改められました。

2005年5月19日版から第5版 (2006年3月3日版) への変更点

この仕様第5版 (2006年3月3日版) は、 2005年5月19日版に対して次の変更を加えています。