杉並区民に面倒くさいひとが多い!?
個人的に、杉並に恨みはまったくない。住んだこともない。それどころか実は杉並区がどこからどこまでなのかも正確には把握していなかったくらいだ。しかし非常によく目にし、耳にするのだ。「杉並区民って、面倒くさいひとが多いよね」「あーはいはい、杉並偉いえらい」「さすが杉並、意識高いわw」。なぜそんなに杉並に対して陰口が叩かれてしまうのか、みんなそんなに杉並が憎いのか。
・杉並区民って選民意識がにじむよね〜。(by 隣の練馬区民)
・左寄りの市民運動家が多い印象。保育所不足問題とか、住基ネット不参加運動とか、高速インター建設反対とか。
・大手デベロッパーが杉並に建てるマンション広告の定型句によると、「緑に抱かれ」「文化芸術の薫り高き」エリアらしいです。
・「文化人が多く住んでいるから街の文化度も民度も高い(ドヤ)」感を醸しがち。でもそう言うヤツに限ってフリーターに毛が生えたような……。
・「荻窪〜高円寺〜阿佐ヶ谷の文化度は東京でも別格、キタナイ飲み屋さえも”わかってる人びとのための場所”」という風を吹かせるのはなぜ。
・井の頭線への帰属意識が強い人々と、中央線文化圏への帰属意識が強い人々の2種類がいるのもすでに面倒くさい。
・たぶん杉並区民は、井の頭線後背の吉祥寺も三鷹のジブリも杉並の一部、「名誉杉並区」くらいの認識でいる。ただし練馬は除く。(by 元・杉並区民)
私周辺で街の声を集めてみると、どうやら杉並が憎いわけではなく、杉並区民が「醸しがちなプライドの高さ」「世間の認識と本人たちの認識との乖離」に辟易している、あるいは引いているのが実情のようだ。本人たちが言うほどには大したことないのに、なんかやたら威張ってるよねメンドクサー、と若干小馬鹿にした気持ちが透けて見えるのが特徴である。
これは重大な問題だ。というのも、杉並がもし憎まれているのであれば、それは”愛”方面の感情と表裏一体なわけで、非杉並区民の杉並へ向けた憧れを多かれ少なかれ反映する。だが非区民たちは単純に「引いて」おり、「触らぬ神に祟りなし」の精神なのである。区民の熱い”杉並愛”に比べ、非区民の温度の低さったらない。
杉並の病は、横浜市青葉区のそれと似ている……?
ここに、私はかねてから『月曜日から夜ふかし』(日テレ系)で”横浜問題”として議論され社会をお騒がせし続け