もともとは簡易的な待合ベンチしか備えていない駅だったようだが、あとから木造のモダンな駅舎をつけたしているようだった。
「楽しもう!三江線」の文字が勇ましい。お、おう。楽しんでるで。
さてここから三江線は川に沿ってぐるっと山を周りこむようにUターンする。それに沿っていくとかなり歩くことになりそうだが、国道を使うとトンネルでかなりショートカットできてしまう。
トンネルには嫌な思い出しかないが、ショートカットのためには仕方がない。地図を確認しながら歩く。
トンネルを抜けると見通しの良い開けた場所に出た。見通しが良すぎて、けっこう距離があるはずの次の駅が見えた。
画像の中心辺りが駅である。駅を見つけるイーグルアイはかなり鍛えられた。
川を渡り安芸高田市へと突入する。
三江線全駅巡り 駅No.28 式敷駅 11:22
見通しの良い平原にまっすぐ伸びる線路。それがまるで青い空に吸い込まれていきそうで印象的だった。
この駅もモダンな木造の駅舎を兼ね備えていて、駅舎の中では三江線を盛り立てる各団体のメッセージなどを掲載するボードもあった。
さて、いよいよこの旅も終盤戦である。ゴールの三次駅が見えてきた。ここまでの行程をまとめておきたい。
終わりが見えてきた。さらに、事前情報によるとここから先の駅は比較的駅間の距離が短いっぽい。これまでのようなハードなルートはないような楽観的予想をたててもいいだろうか。たぶんいい。
なんかゴールできそうな気がしてきた。モダンな駅舎で少し休んで体力を回復させてから出発した。
駅間の距離が短そうなので楽勝だろうと楽観的に予想していたが、いきなり目の前にはアップダウンのきつい、登山? と質問したくなるようなルートが出現した。現実とはいつもこうである。自分に都合の良い予想は往々にして裏切られるのである。
登ったり下りたりしながらヒーヒー言っていると、これまでに経験したことがない状態に陥った。足が言うことを聞かないのである。前に足を出せと脳から命令を出しているのに、うんともすんとも言わない。無理もない。ほぼ無用の長物の重たい荷物を担いで手元の歩数計基準で85キロくらい歩いているのだ。いい加減足にガタがきている。
ちょっと歩いては立ち止まり、また歩いては立ち止まり、と大幅なペースダウンを余儀なくされながら、それでも次の駅に到達した。
次の駅がはるか下の方にみえる