「スグレモ98」試用レポート

話せば長くならないのですが、今回、(てらさき)先生の要請により、「スグレモ98」なるものの試用をすることとなったのですはい。
この application は、まだ大容量media(媒体)は必要ない、FD(floppy disk:軟らかい円盤)で十分!と謳っています。
ただ使うだけでは面白くないので、今回は online soft で個人の作である、「エクスプローラ拡張メニュー(Mt.Wide's氏、http://www.bekkoame.or.jp/~mt.wide/より入手可能、share wear だが制限無し、以下「拡張」)と比較しました。この program はWindowsの file管理program 「エクスプローラ」、「マイ コンピュータ」などの folder画面、「ファイルを開く」など file選択の画面を拡張し、使い易くする物で、「スグレモ」の同類ではないのですが、その機能の一部で比較しました。
(なぜこれを選んだのかというと、たま2手元にあったからです。)

文中に、画面写真参照とあるところがありますのですが、都合により(撮り忘れ)、省略させていただきます。悪しからず御了承を…


カメラツール

画面を自由な形に切り取れるが、Print Screen keyを使って clip board に copy し、「ペイント」などで切り取っても大して変わらず、あまり有用とは言えない。
撮った画面にMac OSやUNIXのようなOSの window 枠を付ける機能は面白いが、役に立つのか疑問である。

ファイル分割・結合ファイル

分割tool はどうやら、唯分割するだけではなく、処理用の code をそれぞれの file に追加しているらしい。これによって、分割前の file名が再結合時にわかる。唯、この方式はあまり良いとは言えない。
通常の file分割では、単純に数個の file に分けるだけである。その代わり file名などの情報は保持できないが、MS-DOS の Copy命令でさえ結合できると言う強い互換性がある。ところが、本分割tool で分割した file を Copy命令(あるいは、同等の処理をする他プログラム)で結合した場合、処理情報をそのまま残して結合する事になり、元の情報には戻らない。
これは致命的な欠陥である。それを誤魔化す為かどうかは知らないが、「自己復元機能付き」オプションがある。では、これを使って見てはどうだろうか。
確かに、便利な機能である。ただ、自己復元は実行形式(EXE)file になるので、サイズが大きくなる。実は、前述の単純分割形式の場合、DOSの Copy命令さえあれば良いので、簡単な batch-file を用意するだけで「自己復元」もどきが作れるのだ。
というわけで、情報付加形式 + Windows EXE と単純分割形式 + DOS batch-file 方式の file size を比較してみた。(注: file size は Windows の簡易表示の物なので、微妙に異なることがある。)

合計size file数 備考
原file 3.51MB 1個
すぐれも 3.68MB 7個
「拡張」 3.51MB 7個 (注 : batch file は 902 byteで、
切捨て範囲内である。)

どうであろうか。単純分割形式(「拡張」)の方が遥かに少ない容量で済む。batch file と言うと DOS の時代を思い出す人がいるかもしれないが、Windows では普通の実行file と同じ、double-click一つで実行できる。やっている事は同じ。どちらが良いかは一目瞭然である。

※尚、今回は差にならなかったが、「すぐれも」は指定size より微妙に少なめになるように分割されている。少し余裕を持たせて、と言う事なのかもしれないが、原file size が大きくなればなるほど file数も増加する事になる。

さて、今回比較対象になっている「エクスプローラ拡張メニュー」と「スグレモ」の分割機能を比べて見よう。

画面画像を見ると、「拡張」に分割ファイル選択機能が無い事が分かるが、これは使用想定の違いによる。「スグレモ」は専用のランチャから起動して、file を選択する方式をとっているが、「拡張」はその名の通り、explorer画面(or folder画面 or 「ファイルを開く」などの画面)から file を選択して、menu から実行の形をとっている。
分割した file の場所を指定する「保存先/出力先」は、どちらもWindows のfolder参照画面を呼び出せる。「拡張」はそれとは別に、過去の履歴が一覧になっていて、便利だ。
一番重要な分割size の指定は、「スグレモ」が640KB FD〜1GB JAZまでの10種類しか選択できない。一方「拡張」は、一覧からは640KB FD〜1.44MB FD の4種類しか選択できないが、自分で直接入力できるので、無制限と言える。おい2、online-soft に負けてるぞ!。
分割時の補助的機能としては、スグレモには「指定されたサイズ内で均等に分割」option がある。分割した各file のそれぞれの size を均等にする機能だが、そんなに重要ではない。
一方の「拡張」には、最初(一個目)の file size を指定可能だ。program の setup disk のような物を作る場合、1枚目の disk には説明file などが必要な事が多いので、役に立つだろう。
自己復元的機能に付いては前述したが、「拡張」には、「自動実行」機能がある。batch file の最後に指定された program を実行できる。これを利用すれば、分割されている setup用EXE-file を復元し、EXEを起動する、と言う処理を自動で行える。「スグレモ」にはこの機能は無い。
又、少し専門的になるが、batch file はただの text file なので、メモ帳などの editor でその動作を修正できる。其処までしなくても、「option switch」を付加して実行すれば、復元先folder などを指定できる。
この外スグレモには分割後に削除する機能がある。これは意外と便利である。

さて、分割された file は必ず「結合」という作業が必要になる。既に述べている様に、自己復元形式ではこの作業は問題無い。では、非自己復元形式の場合はどうだろうか。
これは分割とは違って単純だ。どちらも、分割されている file を選ぶだけだ。使用想定の違いから操作には差があるが、やっている事は同じだ。
ただ、スグレモには復元後元ファイル削除機能があり、やはり便利だ。
しかし、先ほど述べた様にスグレモは独自方式を採用している為、互換性が無い。単純分割方式の file はスグレモでは復元できないし、逆も出来ない。さらに、単純方式ならもとから別の file でもつなげたいときはつなげるが、スグレモ方式ではそれは出来ない。

追記 : 「拡張」には「ここに…」と言う機能があって、folder 画面での右drag & dropで、通常「ここに移動」「ここにコピー」などの menu が出るところに、「ここに解凍」等が追加できる。この機能は意外と便利である。

圧縮・解凍ツール

圧縮機能に関しては、分割・復元の項で述べたような想定の違いによる操作の違い以外は、大して差が無い。但し、「拡張」では DLL(dynamic link library) の追加で数多くの圧縮方式を選択できるのに対し、「スグレモ」は3種類しか選べない。まあ、そんなに多くの形式を使い分ける必要はあまりないかもしれないが。
あと、「スグレモ」には直接自己解凍形式file(self extracting file = SFX) を吐き出す option がある。「拡張」では、一度通常圧縮形式で作成した後、変換する必要があり、二度手間になる。
所で、「拡張」は option で圧縮率を設定できるが、「スグレモ」では出来ない。(裏技的方法を使えば可能だが。)
解凍機能は、画面を見てもらえば分かると思うが、「スグレモ」は解凍するだけしか出来ないのに対し、「拡張」では解凍file の選択、folder を展開するか?などが指定できる。解凍先の過去の履歴が参照できるのも嬉しい。
尚、解凍機能も圧縮機能と同様に種類が限られている。圧縮は方式が少なくても大した問題にはならないが、解凍機能は対応種類が多ければ多いほど良い。
これは programming をしない人には殆ど関係の無い事だが、「拡張」には「自己インストール書庫」と言う機能があって、実行すると解凍して、setup program を実行して、終わったら setup用一時file を削除まで自動でしてくれる便利な機能がある。
又、これはあまり重要ではないが、「拡張」では自己解凍形式の file の icon を変更できる。凝りたい人には嬉しいだろう。

フロッピーディスクイメージの作成

唯作成しても、殆ど意味が無い。仮想drive として認識させる位の機能が欲しかった。

ヘルプ

極普通の内容で、良いとも悪いとも言えない。

ユーザーインターフェイス

特に問題は無いだろう。ただ、相変わらず「いわゆる半角カナ」が使われている点は気になる。

ランチャ

internet explorer 4.0以上、或いは Windows 98 では task bar にランチャ機能が追加されているが、それへの優位性は感じさせなかった。あってもなくても関係ない。


と言う訳で、この application が特別優れているとは言えない。online soft に負けている様では駄目だろう。恐らく、online soft を入手できないような環境の人あるいは初心者を狙ったのだろうが、もうちょっと凝って欲しかった。まぁ、歴史の浅い application であり、version up していけば機能も磨かれてくるであろうか。

(何か、「エクスプローラ拡張メニュー」を誉めてばっかりだなぁ。)


h11-3-8 初版。
h11-3-16 第2版。
h11-3-18 第2版第2刷。

2001.06.11: まあ元々無茶苦茶な「試用」なのですが、そゆことです。 寺T に試用のためにお借りした手前, あまりぼろくそな事は書けないので(笑)、控えめな表現になってます (と, もうそろそろ時効だと思うので、白状します:-)。

Q & A

『スグレモ 98』が欲しいのですが、どこで買えますか。

もう 5 年も前のソフトウェアですよ。もう売っていないでしょう。 と思って探してみたら、 販売元の紹介頁がありました。 まだネットワークを介して購入できるような書き方ですが、 実際に買えるのかどうかは分かりません。 (2004‐03‐06)

この文章の筆者は『スグレモ 98』を読者に勧めているのですか。

いいえ。 (2004‐03‐06)

この文章の筆者は『エクスプローラ拡張メニュー』を読者に勧めているのですか。

いいえ。書いてあるとおり、たまたま手元にあったので比較したまでです。 それに、たまたま当時手元にあっただけで、今はありません。 (2004‐03‐06)

『スグレモ 98』について質問してもいいですか。

質問されるのは結構ですが、手元に『スグレモ 98』 がもうないので、多分答えられないと思います。 それでもなお質問したいのであれば、しても構いません。 (2004‐03‐06)

この文章について質問があるのですが。

答えられる範囲でお答えします。しかしながら、手元に (以下略)。 (2004‐03‐06)