* plaintext 要素型 (HTML, XHTML 1)
[1] [[HTML]] の [DFN[[CODE(HTMLe)[plaintext]] 要素型]]の要素は、
HTML がそこで終わり、以後は[[平文]]として扱うことを表します。
[2] 仕様書:
- [[HTML 2.0]]: [[RFC 1866]] 5.5.2.1. NOTE
RFC 1866 の NOTE は[Q[以前の原案では含めていた]]
などと書いていますが、 DTD には思いっきり載ったままであったりします。
[3]
:[[開始タグ]]:必須
:[[終了タグ]]:不存在
:[[内容]]:不存在
:出現できる文脈:HTML 文書の最後
:[[属性]]:
,属性名 ,属性値 ,既定値 ,説明 ,出典
[[#comment]]
** 代替
[7] [CODE(HTMLe)[plaintext]] 要素型は HTML 2.0 DTD
で'''非推奨'''とされていますし、 HTML 2.0
仕様書本文では既に削除されたものとして扱われています。
[[HTTP/0.9]] はとうの昔に既に時代遅れでして、
平文を転送する時には新しい版の HTTP で [CODE(MIME)[[[text/plain]]]]
と札付けするべきです。
また、整形済み文を HTML に含める際には [CODE(HTMLe)[[[pre]]]]
要素型を使うべきです。
[[#comment]]
** 歴史
[4] この要素型は、主として、 [[HTTP/0.9]] で平文を送るために使用されていました。
HTTP/0.9 は後の [[HTTP]] とは異なり、[[媒体型]]を指定できず、
常に [[HTML]] を[[応答]]で返すものと扱っていました。
そこで平文を返す時には、最初に [CODE(HTML)[<[CODE(HTMLe)[plaintext]]>]]
と挿入していました。
[5] HTML 2.0 DTD では [CODE(HTMLe)[[[html]]]] 要素の子供で
[CODE(HTMLe)[[[body]]] 要素の弟として高々1つ存在できます。]]
内容は [CODE(SGML)[%literal]] で、 SGML 的には [CODE(SGML)[[[CDATA]]]],
終了タグが省略可能と宣言されています。
[6] しかし、 >>5 の時代に無理矢理 SGML 的に DTD
で表されて仕様に >>2 のような曖昧な形ながら入れられてしまったために、
以後の実装や[[タグ講座]]で亡霊として残ることになってしまいました。
実装の中には終了タグを認め、 [CODE(HTMLe)[[[xmp]]]]
や [CODE(HTMLe)[[[listing]]]] と同じように扱うものもあります。
また、他の要素型並みにどんどん共通属性が追加されていきました。
[7] また、信じられないことではありますが、 [[au]]
の携帯電話用の [[XHTML Basic]] なる仕様 (W3C 版 XHTML Basic
を基にしているらしい。) では [CODE(HTMLe)[plaintext]]
要素型が用意されています。
[[#comment]]
** メモ
[8]
- [CITE[ボーダフォンライブ!向けウェブコンテンツ開発ガイド [HTML 編] 1.3.0]]
(2005年4月1日)
-- [CSECTION@en[3.6.9. p : paragraph]]
これによると、 [CODE(HTMLe)@en[plaintext]] の内容は
[CODE(SGML)[(%[[block]];)+]] です(藁。
[[終了タグ]]は必須で、この要素型自体も [CODE@en[block]]
に分類されています。
[Q[改行コード、スペース、タグを含めて全てそのまま表示を行う。]]
らしいですが・・・。
([[名無しさん]] [sage])
[9]
[[iモード]]向けの[[文書]]で[[改行]]のための
[CODE(HTMLe)@en[[[br]]]] の[[タグ]]の[[バイト]]数の節約のために
[CODE(HTMLe)@en[[[plaintext]]]] が使われることがあるそうです。
[[不思議]]な [[XHTML Basic]] 解説にそう書いてありました(藁。
([[名無しさん]] [sage])
[[#comment]]
* メモ