はやいはなしが、メイル・アドレスの @ の左側です。 *句点が混じる local-part RFC 822/2822 では、 句点 (".") は、 local-part の最初と最後に、そのままでは書けません。 ですから、「foobar.@foo.example」は誤りです。 iモードの 携帯電話のメイル・アドレスには、このようなのが使われている ようですが、誤りです。 RFC 822/2822 に厳密に従う UA では 取り扱えません。 こういうときは正しくは、 [[quoted-string]] を使います。 ですから、正しくは「"foobar."@foo.example」になります。 これなら、 RFC 822/2822 に従う UA は正しく扱えます。 (し、あつかわなければなりません。) ちなみに、 "." が混じっていなくても、 "" で括っても構いません。 「"w"@suika.fam.cx」は「w@suika.fam.cx」と同じ意味です。 ここで注意したいのは、 RFC 822/2822 の表現では引用符が 要るというだけであって、意味論的には引用符はアドレスの一部 ではありません。先ほどの例でいえば、 foo.example というところの 「foobar.」 という宛先、という意味であって、 「"foobar."」 という宛先ではありません。 RFC 822/2822 以外の世界においては、 foobar.@foo.example という表現が正しい''かも''しれません。 (ただし、 Internet の世界でそういうところはほとんどありません。) RFC 822/2822 の local-part 中で "." は特別な 意味を持った文字として扱われています。 (ですから、ふつーにそのまま かけなくて、 quote する必要があるのです。) 歴史的にはどうやら、 "." は経路情報みたいなものの区切りに使われていた ようです。 RFC 822 の @bar.example,@foo.example: というような route とか、 foo%bar.example@foo.example みたいにする %-hack とか、そういうのの親戚みたいなものですか? 今でこそ、 @ の左側は ''local''-part で、右側は世界的な domain という意識がありますが、昔は @ にはそれほど強い意味は無かった ってことでしょう。 (だって、 foo at bar at hoge みたいに 書いてたんでしょ、そもそも。) おっと、脱線しすぎなんでこのくらいにして。 にしても、 "foo.bar".foo@foo.example と "foo.bar.foo"@foo.example と foo.bar.foo@foo.example って結局のところ、等価なんですかね? 厳密には同一視しては いけないんだろうけど、過去から現代にわたってずっと、 区別しないといけないことってあったんだろうか? と疑問に思ってます。 (ちなみに RFC 2822 では最初の例は旧式構文。) もはや "." にかつてのように特別な意味は無いんだけど、 歴史的理由によって扱いがちょっとやばいという、普通に戻れない 普通の文字、ってことでしょか(謎)。 - [1] [CODE[]] という値を [[From:欄]]とか [[To:欄]]とかに入れたメッセージが [[sendmail]] のような一部 [[MTA]] を通ると、その MTA のドメイン名が補われて [CODE[]] のようになることがあります。普通は問題ないのですが spam などがドメイン名なしで送られてきた時に、中継 MTA がこのような動作をすると勘違いの元で危険です。注意が必要です。 - [2] NTT DoCoMo のメイル・アドレス ([VAR[*]]@docomo.ne.jp) で句点が含まれている場合によく送信できないと問題になりますが、 [[quoted-string]] を使えば問題なく送信できます。 - [3] >>2 数年以上前の [[sendmail]] なら [CODE[quoted-string]] があるとうまく送れないかもしれない (未確認。) ですが、いまどきそんなの使ってるところなんてないでしょう。 (あったら spam の温床じゃないかな。)