* [CODE(HTMLe)@en[i]] 要素型 (HTML, XHTML 1)
[1] [[HTML]] の [DFN[[CODE(HTMLe)[i]] 要素型]]の要素は、
[[内容]]を[RUBY[斜体][イタリック]]で表示するべきものです。
[2] 仕様書:
- [[HTML 4]]
-- 15.2.1 Font style elements: the [CODE(HTMLe)[TT]], [CODE(HTMLe)[I]],
[CODE(HTMLe)[B]], [CODE(HTMLe)[BIG]], [CODE(HTMLe)[SMALL]], [CODE(HTMLe)[STRIKE]],
[CODE(HTMLe)[S]], and [CODE(HTMLe)[U]] elements
[3]
:状態:[[W3C]] [[勧告]]
:[[名前空間名]]:[CODE(URI)@en[[[http://www.w3.org/1999/xhtml]]]]
:[[局所名]]:[CODE(HTMLe)@en[i]] (はじめ [Q@en[[[italic]]]]
([Q[[[斜体]]]])、のち [Q@en[[[instance]]]]
([Q[[[実現値]]]]) より)
: [[開始タグ]]: 必須
: [[終了タグ]]: 必須
: [[内容模型]]: [CODE(SGML)[(%[[inline]];)*]]
: 出現できる文脈 : [CODE(SGML)[%inline]] な文脈
: [[属性]] :
,属性名,属性値,既定値,説明,状態,出典
,[CODE(HTMLa)[[[class]]]] ,,,[[級]] ,[HTML4] %[[coreattr]]
,[CODE(HTMLa)[[[dir]]]] ,,,[[書字方向]] ,[HTML4] %[[i18n]]
,[CODE(HTMLa)[[[id]]]] ,,,一意識別子 ,[HTML4] %coreattr
,[CODE(HTMLa)[[[lang]]]] ,,,[[自然言語]] ,[HTML4] %i18n
,[CODE(HTMLa)[[[xml]]:lang]],,,自然言語 ,[XHTML1]
,[CODE(HTMLa)[[[onclick]]]] ,,, ,[HTML4] %[[events]]
,[CODE(HTMLa)[[[ondblclick]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onkeydown]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onkeypress]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onkeyup]]]] ,,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onmousedown]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onmousemove]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onmouseout]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onmouseover]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[onmouseup]]]],,, ,[HTML4] %events
,[CODE(HTMLa)[[[style]]]] ,,,スタイル情報 ,[HTML4] %coreattr
,[CODE(HTMLa)[[[title]]]] ,,,注釈的題 ,[HTML4] %coreattr
[[#comment]]
** 代替
[8] この要素型は'''[RUBYB[非推奨][deprecated]]'''ではありませんが、
'''[RUBYB[推奨されません][discouraged]]''' [SRC[HTML 4 15.2]]。
代わりに、[[スタイル・シート]]を利用できます。
[9] 斜体にするためには、 [[CSS]] なら [SAMP(CSS)[[[font-style]]]]
特性を利用できます。
斜体にする理由が強調であるなら、 [CODE(HTMLe)[[[em]]]]
要素型や [CODE(HTMLe)[[[strong]]]] 要素型を使うのが適当です。
引用文献名であるなら [CODE(HTMLe)[[[cite]]]],
引用であるなら [CODE(HTMLe)[[[blockquote]]]] など、
適当な要素型が用意されているかもしれません。
[[#comment]]
** 応用
[4] [CODE(HTMLe)[i]] 要素は、フォント・スタイル要素の一種です。
フォント・スタイル要素のレンダリングは [[UA]]
依存で、仕様書では規定されていませんが、[RUBYB[参考][informative]]として、
[RUBYB[斜体][italic]]スタイルでレンダリングするとされています。
他のフォント・スタイル要素も含めて入れ子の場合のレンダリングは UA
依存です。 [SRC[HTML 4 15.2.1]]
[5] [CODE(HTMLe)[i]] はいわゆる[[物理要素]]で、
論理的・構造的意味は持たないのですが、
[Q[斜体]]という物理的意味さえ伝わることが保証されないということです。
[6] 多くの (非 text 系) [[視覚UA]] では、 [CODE(HTMLe)[i]]
要素の内容を斜体でレンダリングします (想定通り)。
しかし、視覚 UA でも text browser 系は、
斜体を表現できないことが多いので、太字, 下線, 違う文字色, 反転,
前後を記号で囲む, 地の文と同じなど、異なる方法でレンダリングすることがあります。
[CODE(HTMLe)[i]] 要素の中に [CODE(HTMLe)[[[b]]]] 要素を入れたり、
その逆にしたりすると[[太字]] + 斜体になるはずですが、
UA のレンダリング能力によってはいずれかだけになることもあります。
[7] [RUBY[斜体][Italic]]は、本来は[[ラテン文字]]などの書体の一種で、
丸みを帯びたあれ(謎)を指しますが、多くの実装では、
(italic フォントが見つからない場合は、または常に、)
単に通常の文字を傾けたもの ([[oblique]], [[slant]])
を使っています。
[[#comment]]
** 不思議解釈
[11]
[CITE[ほぷしぃ−HTMLタグリファレンス 〜I〜]]
(2005年7月現在)
この文書では [CODE(HTMLe)@en[i]] 要素が
> '''html4.01非推奨、Netscape専用タグ'''
と紹介されています。普通 [[HTML]] の [Q@en[[[deprecated]]]]
は[Q[[[非推奨]]]]と訳されるので [Q@en[deprecated]]
とされていない [CODE(HTMLe)@en[i]] をこう紹介するのは望ましくありませんが、
実際推奨しないと [[HTML 4]] には書いてあるので、間違ってはいません。
問題は [Q[Netscape専用]]と主張していることです。
根拠はありませんし、事実にも反します。
[[#comment]]
** 例
[10] 引用文献名をマークした例
[PRE(HTML deprecated example)[
<[CODE(HTMLe)[p]] [CODE(HTMLa)[class]]="NormRefDef"><[CODE(HTMLe)[a]] [CODE(HTMLa)[name]]="2-ISO-9899">ISO/IEC
9899:1990(R1997)[CODE(HTMLe)[a]]>, <[CODE(HTMLe)[i]]>Programming languages ― C[CODE(HTMLe)[i]]>.[CODE(HTMLe)[p]]>
]PRE]
この例の場合、 [CODE(HTMLe)[[[cite]]]]
要素型を使った方がより好ましいと考えられます。
出典:
[CITE[Portable Network Graphics (PNG) Specification (Second Edition)]]
[[#comment]]
** メモ
[[#comment]]
* メモ