[1] [DFN@en[emacs-w3m]] は [[emacsen]] 上で動作する [[Webブラウザ]]です。 [[レンダリング・エンジン]]は [[Emacs Lisp]] で書かれた [[GPL]] の[[ソフトウェア]]です。[[ネットワーク]]周りと [[HTML]] の[[構文解析]]は [[w3m]] を外部[[プログラム]]として呼出しています。 [2] [[emacsen]] で動作する [[Webブラウザ]]には既に完全に [[Emacs Lisp]] で記述された [[Emacs/W3]] がありましたが、 速度面でかなり不満がありました。 [3] emacs-w3m は [[w3m]] を呼出して [[HTML]] を内部処理用の独自の形式で取得し ([[halfdump]])、 [[emacsen]] で[[レンダリング]]しています。 [[HTML]] の基本的な解釈は [[w3m]] に依存していますが、 [[HTML]] に含まれる情報の[[利用者界面]]への反映などで単体の [[w3m]] とは大きく異なります。例えば [[w3m]] が[[画像]]対応版か否かに関わらず [[emacs]] が対応していれば[[画像]]を[[レンダリング]]できます。 名前に [Q@ja[w3m]] が含まれますが、別のプログラムと考えるのが適当です。 [4] 特徴的な機能である [[shimbun]] は、[[新聞]]社の [[Webサイト]]や[[掲示板]]や[[メイリング・リスト]]の[[保管庫]]のような定形の [[HTML]] [[文書]]群を[[電子ニュース]]のような[[メッセージ]]群として [[MUA]] 類に提供します。 [[wl]] や [[Mew]] などの対応した [[emacsen]] 上の[[利用者エージェント]]から [[Web]] で提供されている記事を読むことができます。 以前は [[HTML]] から記事を抜き出していましたが、 [[RSS]] で記事が提供されることが増えてきたので、 [[RSS]] から変換して読むこともできるようになっています。 [5] 使用する [[w3m]] としては本家版の他に [[w3m-m17n]] (現在は本家に統合。) や [[w3mmee]] のような派生版にも対応していました。 (対応している [[w3m]] の種類と版は [[emacs-w3m]] の版により異なります。)