[19] [CODE[acronym]] は[CODE[頭字語]]だそうですが、辞書によっては、
[CODE[initial word]] ([CODE[頭文字語]]) をも参照せよとしています。
その辞書によれば、語の頭の文字を取った省略語のうちで、
独特の発音をもつものが [CODE[acronym]], 1文字ごとに発音するものが
[CODE[initial word]] だそうです。
この区別がどのくらい一般的なものかは分かりませんが、
少なくても HTML 4 の >>12 の記述や、そもそも
[CODE[initial word]] が載っていない辞書があることを考えると、
どこでも通用する常識というほどのものではないと思います。
なんにせよ、一般に [CODE[acronym]] と [CODE[abbr]] と
[CODE[initial word]] を区別してマークすることにはあんまり意味はないと思います。
非省略形への機械的展開にしても、読み上げにしても、
区別されていることにさして利点は見いだせません。
むしろ、どちらともつかない場合に悩むだけです。
どうしても必要な場面なら [CODE(HTMLa)[[[class]]]] 分けしておけばいいですし、
発音方法の区別には HTML 4 が言う通りスタイルシートを使うべきでしょう。
[21] [CODE(HTMLe)[acronym]] は[[スモールキャピタル]]でと指定しているスタイルシートもあります。
特定の文書(群)に対するスタイルシートはそれでいいでしょうが、
一般のスタイルシートとしては不適当でしょう。 HTML 4
仕様書にある例で、 [CODE[WAC]] は大文字ですが、
[CODE[radar]] は小文字です。
一般的に言って、頭字語はすべて大文字にするとか、
せめてスモールキャピタルにするとか、そういう規則は見い出せないです。
同様に、1文字置きに [CODE[.]] を挿入するとかも、一般には成り立ちません。
[[#comment]]
** 例
[6] [[HTML4]] 仕様書に基づく例:
- [7] [SAMP(HTML)[M.]]
- [8] [SAMP(HTML)[Inc.]]
- [9] [SAMP(HTML)[et al.]]
- [10] [SAMP(HTML)[etc.]]
-
[11]
[PRE[
WWW
SNCF
Doña
abbr.
]PRE]
[[#comment]]
* th 要素 abbr 属性 (HTML, XHTML 1)
[22] [CODE(HTMLa)[abbr]] 属性に対応した [ABBR[UA]] があったとして、
どういう場合に [CODE(HTMLa)[abbr]]
を使ってくれるのでしょうかね。
たとえばカレンダーの曜日に使うとして、
viewport の横幅が十分ある時に、
[CODE(HTMLa)[abbr]] を使ってくれるのか、くれないのか。
[CODE(HTMLa)[abbr]] 属性はこういう使い方をするものではないのかもしれないな。
要素の内容が主に表示されるべき文字列で、それが見た目の都合上常に省略形が適当なら省略形 (必要なら [CODE(HTMLe)[abbr]] 要素を使う)。
こまの内容の長さが性質上不定である
(任意の内容が入りうる)
ときには、内容を非省略形にするのでいいのかなあ。
表を視覚的構造ではなく二次元(以上)構造と厳密に見る立場からするとこういうこと書いたら怒られるのかもしれませんけど。
[[#comment]]
* メモ