[1] [DFN[HTML 5]] は [[HTML 4]] および [[XHTML 1.1]]
の次に来るものとして開発が進められている [[HTML]]
の仕様です。
[2] HTML 5 (案) は現時点で複数の仕様の集合体です。
- [[Web Forms 2.0]]
- [[Web Applications 1.0]]
ほぼ完成状態の WF2 が近々 [SPAN@en[Call for Implementation]]
版になりそうです。 WA1 はまだ時間が掛かりそうです。
WF2 の内容も WA1 に取り込まれるものと思われますが、
WA1 が [Q[HTML 5]] という名前になるかどうかはまだわかりません。
[3] [[HTML 4]] や [[XHTML 1]] は現在多くの問題を抱えています。
一番大きな問題はその対象で、 [[HTML]] は昔から簡単な[[ハイパーテキスト]]
(文章 + [[ハイパーリンク]]) による情報交換を目的にしていますが、
現在 [[HTML]] が使われている場面の多くは[Q[簡単な[[ハイパーテキスト]]]]
ではなく、 [[Web]] 上に構築された[RUBY[[[応用]]][[[アプリケーション]]]]の[[界面]]です。
[[W3C]] は [[XHTML 1]] の後継として [[XHTML 2.0]]
の開発を進めていますが、 [[XHTML 2.0]] の目的は
[Q[簡単な[[ハイパーテキスト]]]]に [SPAN@en[[[Semantic Web]]]]
のための機能を加えたものに過ぎず、需要に応えられそうにありません。
[[XForms 1.0]] や [[XForms 1.1]] は [[Web]]
[RUBY[[[応用]]][[[アプリケーション]]]]の媒体としての機能の一部を提供しますが、
あくまで[Q[[[フォーム]]]]関連の部分だけで、十分ではありません。
なにより、 [[XHTML 2]] と [[XForms 1]] は従来の [[HTML 4]]
や [[XHTML 1]] と互換性がありません。
[4] あるいは、 [[HTML 4.01]], [[XHTML 1.0]],
[[XHTML m12n]], [[XHTML 1.1]], [[DOM水準2]] [[HTML]] と仕様書が沢山あって
[WEAK[(しかも依存関係があって)]] わけがわからないとか、
[[DOM水準0]] の標準化が行われていないとか、
色々と問題が残っていますが、 [[W3C]] は積極的に解決する気がないようです。
[5]
[[HTML 5]] はこのような問題を解決して、
[[HTML]] を [[Web]]
[RUBY[[[応用]]][[[アプリケーション]]]]の媒体として今以上に適当な[[マーク付け言語]]に拡張しようとしています。