[5]
[DFN@en[Emacs/W3]] は [[emacsen]] 上で動作する、 [[Emacs Lisp]]
で記述された [[GPL]] の [[Webブラウザ]]です。
1990年代の中頃に活発に開発が進められ、
[[emacsen]] の[[利用者]]に広く用いられていました。

[[HTML 3]]、 [[CSS]]、 [[HTML]] の [[Netscape]] 
拡張など多くの機能を実装していましたが、
プログラムの肥大化によりかなり動作が重く不評でした。

[6]
[[mule]] 機能のついた [[emacsen]] ([[Mule]] 2 や [[GNU Emacs]] 20 以降や
[[XEmacs]]) では [[mule]] が実装している各種の[[文字]]を同時に表示でき、
当時としてはかなり先進的な[[多言語]]ブラウザでした。

[7]
[[emacspeak]] により [[HTML]] [[文書]]の音声レンダリング
(読上げ) も可能です。 [[CSS 2.0]] の音声部分 ([[ACCS]])
は [[Emacs/W3]] の実装経験を基にして標準化されました。

[8]
[[Emacs/W3]] の肥大化を嫌って作られた [[Webブラウザ]]に
[[emacs-w3m]] があります。

- [1] ''Emacs/W3 4.0'' <http://www.cs.indiana.edu/elisp/w3/docs.html>
- [2] ''Modularized Emacs/W3'' <http://www.gnu.org/software/w3/>
- [3] ''Savannah: Project Info - w3'' <http://savannah.gnu.org/projects/w3/>
- [4] ''CVS log for w3/w3/texi/w3.txi'' <http://savannah.gnu.org/cgi-bin/viewcvs/w3/w3/texi/w3.txi>