[1] [[JIS X 4081]] では[[実体]]の構造の規定のために [[BNF]] のような記述形式を使っています [WEAK[(規格票中には単に[Q[表記法]] ([Q[表記方法]]) とあるだけで、 [[BNF]] であるとも [[EBNF]] であるとも言っていません)]]。 [[SGML]] ([[JIS X 4051]]) で使われている表記法に似ています。 [2] 仕様書: - [[JIS X 4081]]:2002 --[CSECTION[5. 表記法]] [3] 規定されている内容の概要: - '''[SAMP[[VAR[実体構造の名称]] ::= [VAR[式]]]]''': 左辺を右辺で定義します。 - '''[SAMP[[VAR[A]] , [VAR[B]]]]''': [VAR[A]] の後に [VAR[B]]。 - '''[SAMP[[VAR[A]] | [VAR[B]]]]''': [VAR[A]] または [VAR[B]]。 - '''[SAMP[[VAR[A]] & [VAR[B]]]]''': [SAMP[[VAR[A]], [VAR[B]] | [VAR[B]], [VAR[A]]]] と同じ。 - '''[SAMP[[VAR[左]] ← [VAR[右]]]]''': [Q[左に示す構成部分が、右に示す管理情報内に位置情報が記録されていることを示す。]] - '''[SAMP[[VAR[A]]?]]''': [VAR[A]] が 0個か1個。 - '''[SAMP[[VAR[A]]*]]''': [VAR[A]] が 0個以上。 - '''[SAMP[[VAR[A]]+]]''': [VAR[A]] が 1個以上。 [4] 実際の式では、集団化のために括弧が使われています。 [PRE(example)[ 集団概念付きエントリ ::= (基本エントリ | 集団エントリ)+ ]PRE] 括弧の前に [CODE[,]] が使われると、それが括弧の中に入っていることがあります。 例: - [SAMP[集団エントリ ::= エントリ識別, キー長, メンバ数, 集団エントリキー情報 (, メンバ情報)+]] - [SAMP[最下位インデックス ::= インデックス群識別. キー長, エントリ数 (, 集団概念付きエントリ | 一般型エントリ)+]] [5] 名称には仮名・漢字や英数字の他、斜線も使われています。 例: -[SAMP[検索の固有名称定義 ::= エントリ数, 予備領域 1, 前方 / 後方一致検索用検索名称, 条件検索用検索名称, [INS[(以下略)]]]] [SRC[JIS X 4081:2002 6.9.1]] [6] [SAMP[[VAR[左]] ← [VAR[右]]]] のようなものはこの規格で定義される構造の関係を示すためのもので、 [SAMP[[VAR[実体構造の名称]] ::= [VAR[式]]]] とは別に使われています。