* [CODE(DOMa)@en[baseURI]]属性 (DOM) [3] [[DOM水準3]]で[CODE(DOMi)@en[[[Node]]]][[界面]]に追加された[[読取専用属性]][DFN[[CODE(DOMa)@en[baseURI]]]]は、 その[[節点]]の[[基底URI]]を表します。 [1] '''仕様書''' - [DOM 3] -- 中核 [CSECTION@en[1.3.4 Base URIs]] -- 中核 [CODE(DOMi)@en[[[Node]]]] [CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]] -- 中核 [CODE(DOMi)@en[[[Document]]]] [CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]] -- 中核 [CSECTION@en[Appendix C: Infoset Mapping]] [[#comment]] ** 属性値 *** XML DOMの場合 [2] [SRC[DOM3 中核]] = [[XML基底]]に従って計算し、得た[[絶対URI]]です。 ([Q[[[URI]]]]は[[DOM URI]]の意味か?) = 得られなかった場合は、 [CODE(DOM)@en[[[null]]]]とします。 [3] [[実体参照]]を保存している場合は良いのですが、 そうで無い場合は[[外部実体]]中の[[基底URI]]情報が失われてしまいます。 [14] [CODE(DOMi)@en[[[DocumentType]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Comment]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Entity]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Notation]]]], [CODE(DOMi)@en[[[EntityReference]]]], [CODE(DOMi)@en[[[DocumentFragment]]]], [CODE(DOMi)@en[[[XPathNamespace]]]] [WEAK[([[DOM水準3]] [[XPath]] )]] に関しては、相当する規定が参照されている[[XML基底]]仕様書に含まれていないので、 どんな値になるべきなのかがよくわかりません。 それ以外の種類の[[節点]]も、[[XML基底]]と[[DOM]]の附属書の規定 (>>8-13) に矛盾か見られます。 [16] '''部分木''' [CODE(DOMi)@en[[[Document]]]][[節点]]から連なる主となる[[木]]に属さない[[節点]] [WEAK[(例えば、[CODE(DOMm)@en[[[createElementNS]]]]したばかりの[[節点]])]] は [WEAK[(そもそもそのようなものがない)]] [[XML仕様]]では[[基底URI]]が規定されていませんが、 [[DOM]]の仕様書でも規定されていません。 [[#comment]] *** W3C HTML DOMの場合 [4] [CODE(DOMi)@en[[[Document]]]]が[[機能]] [CODE(DOM)@en[[[HTML]]]] ([[DOM水準2]] [[HTML]]仕様が参照されています。) に対応している場合 [SRC[DOM3 中核]]: = [CODE(HTMLe)@en[[[base]]]][[要素]]の[CODE(HTMLa)@en[[[href]]]][[属性]]があれば、その値を使って計算します。 = 無い場合は、[CODE(DOM)@en[[CODE(DOMi)@en[[[Document]]]].[CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]]]です。 [5] [CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]は[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]とは違って読書両用です。 その定義には、設定時に字句的なチェックはしないので、 [CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]が[CODE(DOM)@en[[[null]]]]になることもある [SRC[DOM3 中核]] とされています。 [[絶対URI]]''以外''が指定された場合は[CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]から[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]を定められないという意味でしょうか。 よく読むと[CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]の定義には、 [[属性名]]以外でその値が[[URI]]であるとは一言も述べられていません。 どうしろというのでしょうか。 [[#comment]] *** メモ [[#comment]] ** 関連 [6] '''[CODE(InfoProp)[基底URI]]''' [[合成情報集合]]では[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]と[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]]を計算して得られる値が一致するとは限りませんが、 [[DOM]]には[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]に直接相当するものがなく、 常に[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]]を計算するので、 情報の欠落なく[[DOM]]''外''から得られた[[合成情報集合]]を直接処理することはできません。 [8] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[文書]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[Document]]]]では[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]と[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]および[CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]が対応することになっています。 [CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]] ([[文書]]の場所) に相当する情報が無い[[情報集合]]''から''[[DOM]]への変換で[CODE(DOMa)@en[[[documentURI]]]]に[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]を使うのはよいとしても、 逆に[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]を[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]から持ってくるのはおかしいです。 [[DOM]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]の定義は[[XML基底]]により、 [[XML基底]]の定義は[[RFC 2396]]に拠っている''はず''ですから、 [[基底URI]]と[[文書]]の所在は必ずしも一致しない''はず''です。 ;; ''はず''というのは、[[XML基底]]の仕様書もなんだかおかしいからです。 [9] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[要素]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[Element]]]]では[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]と[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]が対応することになっています。 しかし、[[合成情報集合]]の場合[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]を同的に計算される[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]と一致させることができないはずです。 一致させるためには[[属性]]に関する[[特性]]・[[属性]]の修正が必要ですが、そのような規定はありません。 [10] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[属性]], [[文字]][[情報項目]]から[CODE(DOMi)@en[[[Attr]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Text]]]], [CODE(DOMi)@en[[[CDATASection]]]][[節点]]への変換で[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]は[CODE(DOM)@en[[[null]]]]になるとされています。 しかし、これは[[XML基底]]によって計算するとした本文の規定と矛盾します。 [[注釈]], [[文書型宣言]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[Comment]]]], [CODE(DOMi)@en[[[DocumentType]]]][[節点]]についても同様です。 ただし、[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]][[属性]]の定義が参照する[[XML基底]]仕様で[[マーク宣言]]の[[基底URI]]は明確に定義されていません。 (自然に解釈すればそれが含まれる[[要素]]または[[外部実体]]・[[文書実体]]と同じでしょうが、ここで[[外部実体]]内の[[注釈宣言]]に関して[[処理指令]]と同じ問題 (>>7) が発生します。) [11] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[処理指令]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[ProcessingInstruction]]]]では''あれば、[[親要素]]の''[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]が[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]に、 その[[処理指令]][[節点]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]] (はあれば[[親要素]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]と同じ) がその[[処理指令]][[情報項目]][CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]に対応することになっています。 [[親要素]][[情報項目]]がない場合の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]に関する規定がなぜか抜けています。 [12] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[未展開実体参照]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[EntityReference]]]] ([[子供]]なし。) では[CODE(InfoProp)[[[宣言基底URI]]]]と[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]が対応することになっています。 そもそも[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]の定義が参照する[[XML基底]]仕様では[[実体参照]]の[[基底URI]]など定義されていないのですが、 普通に解釈すれば[[実体参照]]そのものの[[基底URI]]はそれが含まれる[[要素]]の[[基底URI]]になるはずです。 一方[[実体参照]]によって[[展開]]される[[内容]]の側からすれば、 [CODE(DOMi)@en[[[EntityReference]]]][[節点]]は[[実体]]そのもの (の1つの[[実現値]]) に相当する[[節点]]と考えることもできますから、 その[[実体]]そのものの[[基底URI]]にアクセスできる方が便利です。 (ただし、ここで問題にしているのは未展開参照ですから、 その[[基底URI]]はわかっていません。) [[DOM]]の附属書にある[CODE(InfoProp)[[[宣言基底URI]]]]は、 これらいずれとも必ずしも一致しません。[[宣言基底URI]]は[[実体宣言]]の含まれる[[外部実体]]の[[基底URI]]だからです。 本当にそんなもので良いのでしょうか。 ;; [[XML情報集合]]では[[未展開実体参照]][[情報項目]]に[CODE(InfoProp)[[[システム識別子]]]][[特性]]があるので、 その[[解決]]のために[CODE(InfoProp)[[[宣言基底URI]]]][[特性]]も用意されたと考えられます。 [CODE(DOMa)@en[[[systemId]]]][[属性]]がない[CODE(DOMi)@en[[[EntityReferenfce]]]]で一体何に使うのでしょうか。 [13] [[DOM]]と[[情報集合]]の写像 [SRC[DOM3]] によれば、[[非解析対象実体]], [[記法]][[情報項目]]と[CODE(DOMi)@en[[[Entity]]]] ([[非解析対象実体]]。), [CODE(DOMi)@en[[[Notation]]]]では[CODE(InfoProp)[[[宣言基底URI]]]]と[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]が対応することになっています。 [CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]][[属性]]の定義が参照する[[XML基底]]仕様にはこれらの[[基底URI]]に関する規定がないので、 これでよいものかどうかはよくわかりませんが。。。 [7] '''外部実体の基底URI''' [[外部実体]]の[[基底URI]]が[[実体参照]]を[[展開]]すると失われる問題 (>>3) について、[[DOM]]仕様書では、[[DOM]][[木]]構築時に[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]を設定しないといけないかもね、 [[処理指令]]では無理だけど、と述べています。 [SRC[DOM3 中核 1.3.4]] それを受けて[[LS]]仕様では[CODE(DOM)@en[[[pi-base-uri-not-preserved]]]]という[[警告]] が定義されていますが、 [[要素]]に関しては何も ([CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]を修正しろなどの) 規定がありません。 [[#comment]] ** 実装 [15] [[Firefox 1.5]]では、[CODE(DOMi)@en[[[DocumentType]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Attr]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Comment]]]], [CODE(DOMi)@en[[[Text]]]]でも[[親]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]と同じ値が得られるようです。 [18] また、[[Firefox 1.5]]では、[[HTML]][[文書]]であっても[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]が適用されるようです ([[HTML 5]]案の規定と一致)。 [CODE(DOMi)@en[[[Document]]]][[節点]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]は[[DOM水準3]][[中核]]仕様の規定通り [CODE(DOMa)@en[[[base]]]][[要素]] ([[文書]]中どこにあっても。) による指定が反映されます。 しかし、後から[CODE(HTMLa)@en[[[href]]]][[属性]]を書き換えても [WEAK[([CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]でも)]] 各[[節点]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]] [WEAK[(や[[URI]]系[[属性]])]] には反映されないようです。 [17] 同じく[[Firefox 1.5]]で、主要な[[木]]に属さ''ない''[[節点]]の場合は、 属する[[節点]]と同じように、ただし必要なら[CODE(DOMa)@en[[[ownerDocument]]]][[属性]]をたどることによって[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]]を算出しているようです。 @@ 各種組合せでの実装テストが必要。 * [CODE(InfoProp)[XML基底]]特性 (XML情報集合) [40] [[XML情報集合]]の[DFN[[CODE(InfoProp)[[RUBYB[基底URI] @en[base URI]]]]]][[特性]]は、 その[[情報項目]]の[[基底URI]]を値として保持します。 この[[特性]]は、 - [[文書情報項目]] - [[要素情報項目]] - [[処理指令情報項目]] で定義されています。 ** 仕様書 [REFS[ - [41] [[XML情報集合]] -- [CSECTION@en[Base URIs]] -- [CSECTION@en[2.1. The Document Information Item]] -- [CSECTION@en[2.2. Element Information Items]] -- [CSECTION@en[2.4. Processing Instruction Information Items]] - [42] [[XML基底]] ]REFS] ** 特性値 *** 文書情報項目の場合 [43] [FIG[ = [[文書実体]]の[[基底URI]]です。 [SRC[XML情報集合 2.1]] = [[XML基底]]仕様に従います。 [SRC[XML情報集合 1]] = [[RFC 2396]]に従います。 [SRC[XML基底 4]] ]FIG] [44] [[XML基底]]の仕様書の内容には多少曖昧な点もありますが、 [[RFC 2396]]の規定と矛盾する規定を行う意図はなさそうなので、 [FIG[ = [[転送プロトコル]]によってもたらされた[[基底URI]] = [[文書実体]]の[[取出し]]に用いた[[URI]] ([[リダイレクト]]がある場合は、最終的な[[URI]]) = [[応用]]の文脈に依存した[[URI]] ]FIG] の順で決定するものと思われます。 *** 要素情報項目の場合 [45] [FIG[ = [[要素]]の[[基底URI]]です。 [SRC[XML情報集合 2.2]] = [[XML基底]]仕様に従います。 [SRC[XML情報集合 1]] = [CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]の項を参照。 ]FIG] *** 処理指令情報項目の場合 [46] [FIG[ = [[処理指令]]の[[基底URI]]です。 [SRC[XML情報集合 2.4]] = [[XML基底]]仕様に従います。 [SRC[XML情報集合 1]] = [CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]の項を参照。 ]FIG] *** エスケープ [47] [CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]の[[値]]を[[URI参照]]として使うためには[RUBY[[[逃避]]][エスケープ]]が必要です [WEAK[([CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]の項を参照してください。)]] が、[[特性値]]はその''前''のものです。 [SRC[XML情報集合 1]] *** 応用依存 [48] [[XML基底]]仕様で[[基底URI]]が[[応用]]依存になる場合に関して、 [[XML情報集合]]仕様は[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]の値を規定しません。 [SRC[XML情報集合 1]] ;; [15] [[DTD]]を[[処理]]するか否かによって結果が異なり得る[[特性]]では[[値]]が[[無値]]や[[未知]]になることもありますが、 [CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]ではそれは無いようです。 [[DTD]]を[[処理]]しない場合に関しても[[XML基底]]仕様で[[基底URI]]が明確に定義されているためでしょうか。 (実際[[DTD]]を[[処理]]していないからといって[[無値]]や[[未知]]にされては役に立ちませんしw) *** URL の定義 [37] [[XDM]] は [CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]が[[非ASCII文字]]を含むことがあるとしています。 [REFS[ - [38] [CITE@en[XQuery 1.0 and XPath 2.0 Data Model (XDM) (Second Edition)]] ([TIME[2010-12-17 00:06:35 +09:00]] 版) ]REFS] ** SML の基底 URL [49] [[SML-IF]] では[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]に関する2種類の処理モデルが定義されています。 1つは[[XML基底]]に基づく [CODE(XMLa)@en[[[xml:base]]]] [[属性]]を使った標準的な方法で、 もう1つは互換性のための独自の方法です。[[SML-IF消費器]]はいずれかを実装しなければ[['''なりません''']]。 [[SML-IF生産器]]は前者の [CODE(XMLa)@en[[[xml:base]]]] [[属性]]の方法は実装しなければ[['''なりません''']]が、 後者の独自の方法の実装は義務付けられていません。 [SRC@en[[[SML-IF]]]] *** 仕様書 [REFS[ - [50] [CITE@en-US[Service Modeling Language Interchange Format Version 1.1]] ([TIME[2009-05-12 17:50:21 +09:00]] 版) ]REFS] *** [CODE(XML)@en[smlif:baseURI]] 機構 [51] [[SML-IF]] 独自の処理モデルである [DFN[[CODE(XML)@en[[[smlif:baseURI]]]] [RUBYB[機構]@en[mechanism]]]]では、 [[要素情報項目]]の[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]] を次のように決定します。 [SRC@en[[[SML-IF]]]] [FIG[ = 当該[[要素情報項目]]が[[交換モデル]]中の[[文書]]の一部なら ([[先祖要素]]が [CODE(XMLe)@en[[[smlif:locator]]]] などなら)、[[文書基底URI]]です。[DFN[[RUBYB[文書基底][document base]] URI]] とは、次の [[RFC 3986]] [[絶対URI]] です。 == [CODE(XML)@en[[[docInfo/baseURI]]]] [[要素]]が存在する場合、その値が[[相対参照]]なら[[交換モデル基底URI]] について[[解決]]したもの、[[相対参照]]でないなら値そのものです。 == そうでなく、[[交換モデル基底URI]] が値を持つ場合、その値です。 == そうでない場合、値を持ちません。 = そうでない場合、[[交換モデル基底URI]]です。[DFN[[RUBYB[交換モデル基底]@en[interchange model base]] URI]] は、 [CODE(XML)@en[[[/model/identity/baseURI]]]] [[要素]]が存在する場合はその値、そうでない場合は値なしです。 ]FIG] [52] [[SML-IF]] では[[相対参照]]が必要な場合に本処理モデルに基づく、あるいは [CODE(XMLa)@en[[[xml:base]]]] [[属性]]による[[基底URL]] の明記が義務付けられており、[[相対参照]]の[[解決]]においてより上位の[[基底URL]] ([[文書実体]]の [[URL]] など) が用いられることはないとされています [SRC@en[[[SML-IF]]]]。 ただし >>30 からわかるようにその規定が従われなかった場合に[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]] が[[値なし]]になってしまうことがあります。また、[[SML-IF生成器]]も2つの処理モデルのいずれかのための[[基底URL]] を指定することしか義務付けられていないので、 [[SML-IF消費器]]側が異なる処理モデルを選択している場合にも[CODE(InfoProp)[[[基底URI]] が[[値なし]]となりえます。 ** 関連 [53] [[合成情報集合]] ([[XML]][[文書]]から生成してすぐの[[情報集合]]''以外'') では、[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]と[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]][[情報項目]]に齟齬が生じていることもあります。 [SRC[XML情報集合 1]] [54] [[外部実体]]の直下に[[処理指令]]がある場合、 その[[外部実体]]の[[基底URI]]が[[処理指令]]の[[基底URI]]になりますが、 [[処理指令]][[情報項目]]を含む[[情報集合]]を[[直列化]]する時にその[[基底URI]]の情報は保存する方法がありません。 [SRC[XML情報集合 2.4]] [55] [[非解析対象実体]][[情報項目]]や[[記法]][[情報項目]]には、 [CODE(InfoProp)[[[宣言基底URI]]]]という[[特性]]が定義されています。 [56] [[DOM]]の[CODE(DOMa)@en[[[baseURI]]]][[特性]]は[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]ではなく、 [CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]に基づき定義されています。 [57] [[XInclude]]では[[基底URI]]を保存するために[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]を追加して整合性を維持することがあります。 [58] [CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]と[CODE(XMLa)@en[[[xml]]:[[base]]]][[属性]]では、 [CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]の方を優先して[[相対参照]]の[[解決]]に使うべきとされています。 [SRC[XML情報集合 1]] [59] [[RDF/XML]][[構文]]を定義する[[事象]]モデルでは、 [[根]][[事象]]と[[要素]][[事象]]に[CODE@en[[[base-uri]]]][[アクセス子]]があり、 共に[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]][[特性]]から値を得ることとされています。 [60] [[XPath 1.0]]の[[データ・モデル]]には、 [CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]に相当するものがありません。 [[XSLT 1]]の[[データ・モデル]]における[CODE(InfoProp)[[[基底URI]]]]相当のものに関しては、 >>26 を参照してください。 * 基底 URI (XSLT データ・モデル) [26] [[XSLT]] の[[データ・モデル]]においても[DFN[基底 URI]] の概念があります。 なお、 [[XSLT 1.0]] や [[XSLT 1.1]] の[[データ・モデル]]の礎となっている [[XPath 1.0]] の[[データ・モデル]]にはそれに相当する概念はありませんでした。 [35] [[XSLT 1.0]] では、[[基底URI]] は各[[節点]]について規定されています。 ;; [[XSLT 1.0]] は [[XML基底]]以前に定義されたものなので、 [CODE(XMLa)@en[[[xml:base]]]] [[属性]]は反映されません。 [36] [[XSLT 1.1]] では、基本的に [[XML基底]]に従って[[基底URI]] が算出されます。 ** 仕様書 [REFS[ - [25] [[XSLT 1]] -- [CSECTION@en[3.2 Base URI]] -- [CSECTION@en[3.3 Unparsed Entities]] -- [CITE@en[Errata in REC-xslt-19991116]] ]REFS] ** 節点と基底 URI [24] , ,[[XSLT 1.0]] ,[[XSLT 1.1]] ,[[文書節点]] ,[[文書実体]]の[[URI]] ,(規定なし) ,[[根節点]] ,(規定なし) ,[[文書実体]]の[[URI]] ,[[要素節点]] ,[[外部実体]]中なら[[外部実体]]の[[URI]]、そうでなければ[[文書]]の[[基底URI]] ,[[XML基底]]による ,[[処理指令節点]] ,[[外部実体]]中なら[[外部実体]]の[[URI]]、そうでなければ[[文書]]の[[基底URI]] ,[[XML基底]]による ,"[[文節点]], [[注釈節点]], [[属性節点]]" ,[[親節点]]の[[基底URI]] ,== ,[[名前空間節点]] ,[[親節点]]の[[基底URI]] ,実装依存 ,[[非解析対象実体]]の[[システム識別子]] ,[[実体宣言]]を含む[[資源]]の[[基底URI]] ,== ;; - [61] [Q[[[文書実体]]・[[外部実体]]の[[基底URI]]]]では''なく''て[Q[[[文書実体]]・[[外部実体]]の[[URI]]]]なのがちょっと・・・。 - [62] それでいて[Q[そうでなければ[[文書]]の[[基底URI]]]]とは何事か。 [[文書実体]]や[[文書節点]]ではなく、[[文書]]の[[基底URI]]なのか? - [63] そもそも[[文書節点]]という語も、ここ1箇所でしか出てこない ([[根節点]]の誤りか)。 * メモ [39] [CITE[''''''[''''''whatwg'''''']'''''' Document's base URI should use the document's *current* address]] ( ([TIME[2011-07-20 08:43:41 +09:00]] 版)) [19] [CITE[IRC logs: freenode / #whatwg / 20100913]] ( ([TIME[2010-09-26 22:31:37 +09:00]] 版))