[3] [[HTML]] の [DFN[[CODE(HTMLe)[basefont]] 要素型]]の要素は、
[RUBYB[基底となる文字の大きさ] [base font size]]を指定します。
[5] 仕様書:
- [[HTML 4]]
-- 15.2.2 Font modifier elements: [CODE(HTMLe)[FONT]] and [CODE(HTMLe)[BASEFONT]]
[6]
:[[開始タグ]]:必須
:[[終了タグ]] (HTML 4):禁止
:終了タグ (XHTML 1):必須
:[[内容模型]]:空 ([[強制空要素]])
:出現できる文脈:[CODE(SGML)[%inline]] な文脈
:[[属性]]:
,属性名 ,属性値 ,既定値 ,説明 ,出典
,[CODE(HTMLa)[[[color]]]] ,[CODE(SGML)[%[[Color]]]] ,(継承) ,文字色 ,[HTML 4] 非推奨
,[CODE(HTMLa)[[[face]]]] , ,(継承) ,書体 ,[HTML 4] 非推奨
,[CODE(HTMLa)[[[id]]]] , , ,一意識別子 ,[HTML4] %coreattr
,[CODE(HTMLa)[[[size]]]] , ,(必須) ,文字の大きさ ,[HTML 4] 非推奨
[[#comment]]
** 代替
[8] この要素型は'''[RUBYB[非推奨] [deprecated]]'''です。
代わりに、[[スタイル・シート]]を利用できます。
[9] [[CSS]] なら、 [CODE(HTMLa)[face]] 属性を
[SAMP(CSS)[[[font-family]]]] 特性、 [CODE(HTMLa)[color]]
属性を [SAMP(CSS)[[[color]]]] 特性、 [CODE(HTMLa)[size]]
属性を [SAMP(CSS)[[[font-size]]]] 特性で指定できます。
(但し、 [CODE(HTMLe)[basefont]] 要素の効果をそのまま CSS
で表現することはできません。 ([CODE(HTMLe)[basefont]]
要素の適用範囲に相当する CSS [[選択子]]がありません。)
しかし、ほとんどの場合は [CODE(HTMLe)[[[body]]]]
要素など十分上位の要素に指定しておけば意図通りになります。)
[[#comment]]
** 応用
[7] [CODE(HTMLa)[size]] 属性の値が基底フォント・サイズになります。
[CODE(HTMLe)[basefont]] 要素自体が存在しない時の既定値は
[CODE(HTML)[3]] です。 [CODE(HTMLe)[[[font]]]]
要素による相対 [CODE(HTMLa)[size]] 指定は、
基底フォント・サイズに対してのものとなります。
[SRC[HTML 4 15.2.2]]
[11]
>>7 普通相対 [CODE(HTMLa)[size]] は文脈に対する相対値として解釈されると思われます。
[CODE(HTMLe)[font]] の先祖に他の [CODE(HTMLe)[font]]
が無ければ >>7 の通りですが、他の [CODE(HTMLe)[font]] [CODE(HTMLa)[size]]
があれば、それに対する相対値として解釈されるのではないかと思います。
HTML 4 仕様書は説明不足ではないでしょうか。
[10] 見出しのフォント・サイズに対しては、 (相対 [CODE(HTMLe)[font]]
[CODE(HTMLa)[size]] 指定を除き) 影響しません。 [SRC[HTML 4 15.2.2]]
[[#comment]]
** 歴史
[16] [CODE(HTMLe)@en[[[basefont]]]] [[要素]]は、 [[HTML 2.0]]
の拡張として [[Netscape Navigator]] が実装しました。
当初は [CODE(HTMLa)@en[[[size]]]] [[属性]]のみが定義されていました。
[CODE(HTMLe)@en[[[basefont]]]] [CODE(HTMLa)@en[[[size]]]]
は[[文書]]の[[既定フォント]]の[[大きさ]]を変更するものとされていました。
;; [CITE[Netscape Navigator Extensions to HTML]]
[[#comment]]
** 実装
[1] 規格上は[[強制空要素]]ですが、 [[NC]] 4 や [[WinIE 6.0]]
では内容を持ちます。終了タグで効力が終了します。
[17]
[[WinIE 7]] でも[[内容]]を持ちます。[[Firefox]]、[[Opera]]、[[Safari]] はいずれも[[空要素]]として実装しています。
[[HTML 5]] の[[構文解析算法]]も[[void要素]]としています。
([[名無しさん]])
[[#comment]]
** 不思議解釈
[2] [CODE(HTML)[<[CODE(HTMLe)[[[body]]]]>]] タグ直後で開いて
[CODE(HTML)[[CODE(HTMLe)[body]]>]]
タグ直前で閉じないといけないという説もある。 (何のためにそんな面倒な規則を。。。)
[15]
[CITE@en[So, You Want Text Commands, Huh?]]
([[Joe Burns]] 著、2005年7月現在、内容から1990年代後半に書かれたと推測)
この文書では[[終了タグ]]があるかのように書いています。
それはよくあることなのでまだ良いとして、
> This works like the more popular [CODE(HTMLe)@en[font]] commands, except the basefont command also accepts Style Sheet commands.
と意味の分からないことが書いてあります。
([[名無しさん]])
[[#comment]]
** メモ
[12] HTML 4 仕様書の規定はフォント・サイズに偏っていて、
[CODE(HTMLa)[color]] や [CODE(HTMLa)[face]] に (属性定義以外で)
全然言及していません。
非推奨とはいえ、ちょっと手抜きではないですか。
[13] HTML 4 仕様書で[DFN[基底フォント・サイズ]]は未定義語です。
実装を見ていると、特に指定がない地の文 ([CODE(HTMLe)[[[p]]]]
の内容など) に[Q[基底フォント・サイズ]]が使われるようですが、
仕様書は何とも言っていません。
[14]
[CODE(HTMLe)[basefont]] 要素は一つの文書に何個でも置けますが、
複数あるときの解釈について仕様書は何も言っていません。
[[行内要素]]扱いですが、指定の適用範囲についても言及がありません。
[18] [CITE@en[(X)HTML5 Tracking]] ([TIME[2009-02-11 18:39:08 +09:00]] 版)
[19] [CITE[3875 – (basefont) deprecated element not supported]]
( ([TIME[2013-01-14 00:10:06 +09:00]] 版))