[1] '''JIS X 0201 における合成文字''' [SRC@en[[[JIS X 0201]]:1997 7.]] - [[JIS X 0201]]:1997 で規定するすべての[[図形文字]]は、 [[現在位置の前進動作を伴う文字]] ([[スペーシング文字]])。 - [[JIS X 0211]] の [CODE(charname)@en[[[BACKSPACE]]]] や [CODE(charname)@en[[[CARRIAGE RETURN]]]] を使用して2[[文字]]以上の[[図形文字]]を同じ[[文字位置]]に重ねて[[表示]]できる。 -- 例えば [CODE(charname)@en[[[SOLIDUS]]]] と [CODE(charname)@en[[[EQUAL SIGN]]]] で [CODE(char)[≠]] を[[表示]]できる。 -- [CODE(charname)@en[[[LOW LINE]]]] や [CODE(charname)@en[[[OVER LINE]]]] は単独でも使用できるし、 [Q[アンダライン付き]]や[Q[オーバライン付き]]の[[文字]]を[[表示]]させることもできる。 -- [CODE(charname)@en[[[QUOTATION MARK]]]], [CODE(charname)@en[[[APOSTROPHE]]]], [CODE(charname)@en[[[COMMA]]]], [CODE(charname)@en[[[CIRCUMFLEX ACCENT]]]], [CODE(charname)@en[[[GRAVE ACCENT]]]] はそれぞれ [Q[アクサンテギュ付き]]、[Q[ウムラウト付き]]、 [Q[セディユ付き]]、[Q[アクサンシルコンフレックス付き]]、 [Q[アクサングラーブ付き]]の[[文字]]を[[合成]]するのに使用できる。 --- そのために最初か最後が[[アクセント]]付けされる[[文字]]、 2番目が [CODE(charname)@en[[[BACKSPACE]]]]、 もう1つがこれらの[[文字]]という3[[文字]]の列が使用できる。 - [[合成文字]]を含む[[データ]]を[[情報交換]]する場合は、 当事者間で[[合成文字]]の種類と[[合成]]の方法についての合意が必要。 - [[開放型環境]]では[[合成文字]]は使用しないほうが良い。 制御文字 [[BACKSPACE]] (後退) や [[CR]] (復帰) を使用することで、2文字以上の[[図形文字]]を同じ[[文字位置]]に 重ねて表示することが出来ます。 ([[重ね打ち]]といいます。 [[タイプライタ]]に由来します。) たとえば "/" (SOLIDUS) と "=" (EQUALS SIGN) を組み合わせることで、 "≠" (NOT EQUALS SIGN) を表示出来ます。組み合わせられた合成文字は 一つの[[CCデータ要素]]として扱われます。 一般に合成文字を含むデータを情報交換する場合には、 あらかじめ送受信者間で合成文字の種類及び合成方法に関する 合意が必要です。[[開放型環境]]での情報交換を確実にするために、 合成文字は使用しないほうが良いとされています。 この合成方法はタイプライタの時代からのものです。 しかし、同じ[[図形記号]]の表現に BS や CR を自由自在に 組み合わせた無限の方法が存在し得るのですから、 表示以外の処理には向きません。実際この方法を使っているのは [[タイプライタ]]と[[端末]]装置くらいでしょう。 従ってこの合成方法は現在では推奨されず、 (例えば [[JISX0208]]:1997 は禁止しています。) 代わりに[[結合文字]]を使う方法が採られています。 [[合成図形文字]]は[[書式機能]]だけを使用して作る。 [[編集機能]]は、この目的に使用してはならない。 ([[JISX0211]]-1994 6.4.2)