[2] [DFN[[RUBYB[水準]@en[level]]]]は、 [[CSS]] において仕様の段階を表す語です。 [[CSS]] のある[[水準]]では、以前の[[水準]]に更に積み上げる形で、定義を改善したり[[機能]]を追加したりしています [SRC[>>1 2.]]。低い水準は高い水準の[[部分集合]]になっており、高い[[水準]]に[[適合]]するなら低い[[水準]]にも適合する、 という構造になっています [SRC[>>1 2.]]。 * 仕様書 - [1] [CITE@en[Cascading Style Sheets (CSS) Snapshot 2007]] ([TIME[2011-05-12 23:25:26 +09:00]] 版) * メモ [3] [[CSS]] では「[[版]]」のかわりに「[[水準]]」が仕様書の版を表す言葉として使われています。 従来の意味の「[[版]]」は無い、と >>1 にあるように、 [[CSS]] の進化は複数の別々の[[版]]を作ってゆく形ではなく、 単一の [[CSS]] という言語の機能集合を徐々に拡大していく形になっていて、 適合性の文脈におけるいわゆる[[実装水準]]を追加していくとみなすこともできます。 ;; [4] 実際には [[CSS]] の実装は「[[水準]]」より細かな機能の単位で徐々に追加されていくので、 (想定はどうあれ) 適合性の文脈における一般的な「[[実装水準]]」としての実効性はありませんが。 [5] とはいえ、年を追うごとに機能を追加して新たな「[[水準]]」としていく開発の方法だと、 それが仕様の改訂を重ねていく結果としての「[[版]]」にも実質的になってしまいます。 例えば [[CSS1]] [[勧告]]から [[CSS2]] [[勧告]]への改訂ではいくつかの非互換な変更が行われています。 そうはいっても現実に [[CSS]] という言語は1つで、 [[CSS1]] 仕様書の定義は (今となっては) 誤ったものです。そのため、 [[CSS WG]] の解釈では [[CSS1]] とは [[CSS 2.1]] (以降) の仕様書によって定義される [[CSS]] という言語のうち、 [[CSS1]] 仕様書で定義されていた機能の範囲を指す、ということになっています。