[1] 仕様の巨大化はしばしば[[モジュール化]]につながりますが、往々にしてモジュール化は[[死亡フラグ]]だったりします。 その要因としては、 - [2] 細分化によって範囲が狭くなったと錯覚して全体としての適用範囲を拡大しすぎ、手に負えなくなる - [3] 各モジュールを委員会の各メンバーに割り振った結果進捗にむらが出て、全体としての完成が見えなくなる -- [5] 最終的には担当者不在のモジュールが出現してどうしようもなくなる - [4] モジュール化によって見かけ上独立させた各仕様が現実には複雑に依存し合っており、あるモジュールの進行が他モジュールに依存して先に進まなくなったり、詳細に規定するべき接合部分が曖昧にされて実装不能になったりする - [6] 全体を統括できる人がいなくなり、方向性が決まらずプロジェクト自体が迷走あるいは崩壊する ... といったことが挙げられるでしょうか。 * Web におけるモジュール化で崩壊したプロジェクトの例 - [7] [[XHTMLモジュール化]] / [[XHTML2]] (機能を無意味に切り売りした結果崩壊) - [8] [[CSS3]] (10年経っても何一つ[[勧告]]に達しない) - [9] [[SVG 1.2]] (次期 [[CSS3]] 候補) - [10] [[RSS 1.0]] (本体仕様以外正式には完成しなかった) - [11] [[Webサービス]] ([[プロトコル・スタック]]重ねすぎで誰も理解できなくなった) - [12] [[URL scheme]] ([[RFC 1738]] の完全な後継版が出ず放置状態) * Web 以外の例 - [13] [[IDNA2008]] (複数の [[RFC]] の間で不明瞭な相互参照しまくりで難解で誰得)