[24] [DFN[DOM [RUBY[事象][イベント]@en[event]]]]は、 [[HTML文書]]や [CODE(DOMi)@en[[[XMLHttpRequest]]]] をはじめとする [[Webプラットフォーム]]の[[オブジェクト]]における[[事象モデル]]です。 * DOM 事象に関係する主な仕様 ** DOM 事象モデルに関わる仕様 [11] [CITE[HTML 4]] [[HTML 4]] は、[[内在事象]]属性として、 [[DOM 0]] の事象モデルの中心的な部分を取り入れています。 ただし、詳細な事象モデルの規定はなく、 個々の事象がいつ発生するのか簡単に述べられているだけです。 [1] [CITE[DOM 水準 2・事象]] W3C ではじめて標準化された事象に関する DOM 仕様本体です。 2000年11月に W3C 勧告になりました。 [[DOM 0]] とは異なり、事象の処理がより正確に規定されていますが、 DOM 0 とは (矛盾はしないものの) 異なる仕様となっており、 結局 DOM 0 の事象関係は曖昧なままとなってしまいました。 [2] [CITE[DOM 水準 3・事象]] DOM 水準 2 事象の次の水準です。十分な反応が得られなかったために [[Last Call]] WD の後に2003年11月に WG Note になりました。この仕様自体は勧告に至らなかったとはいえ、 DOM 水準3・中核の勧告や [[SVG 1.2]] などから参照されています。 技術的には、 DOM 水準 2 に比べると、事象名が単なる[[名前]]から[[名前空間URI]] と[[局所名]]の組に改められたり、 DOM 水準 2 で勧告前に省かれた文字(列)入力に関する事象が加えられたりしています。 仕様書の説明もより整理されたものとなっています。 [8] [CITE[XML 事象]] [[XML事象]]は、[[事象聴取器]]を XML 文書中に記述する構文の規定です。 2003年10月に W3C 勧告になっています。 [CITE[DOM 水準2・事象]]に基づいて規定されていますが、 [CITE[DOM 水準3・事象]]勧告や [[SVG 1.2]] によれば DOM 水準3と使って良いようです。 機能的・意味的には DOM 水準 0 の各種の事象記述の構文の後継になっていますが、 互換性はまったくありません (お互いに矛盾はしません)。 [10] [CITE[SVG]] , [[SVG]] は、 HTML 4 のように[[内在事象]]属性を規定しています。 HTML とは異なり、 DOM との関係などについても明確に規定があります。 SVG 1.0 と SVG 1.1 は [CITE[DOM 水準2・事象]]と SMIL アニメーションに基づいています。 SVG 1.2 は [CITE[DOM 水準3・事象]], XML 事象, SMIL アニメーション, [[sXBL]] に基づいています。 [12] [CITE[XBL - XML Binding Language]] , [CITE[SVG's XML Binding Language (sXBL)]] [[XBL]], [[sXBL]] は[[影内容]]と事象の関係について規定しています。 [14] [CITE[Web Applications 1.0]] はネットワークを通じて DOM 事象を転送する方法を提案しています。 ([[名無しさん]]) [17] [CITE[Remote Events for XML (REX) 1.0]] >>14 と同じような目的のものだけど、例によって >>14 は単純で大体うまくいくもの、こちらは完璧に何でもできることを目指したものみたいです。 現時点の仕様案では >>14 は[[変異事象]]を必ずしもうまく扱えませんが、 >>14 は[[変異事象]]''しか''規定されていません。 ([[名無しさん]] [WEAK[2006-02-09 02:43:39 +00:00]]) [[#comment]] ** 具体的な事象に関わる仕様 [3] [CITE[DOM 水準3・中核]] DOM 木の操作による変異事象に関する規定が含まれています。 また、 DOM 事象モデルとは異なる、 [CODE(DOMi)[[[DOMError]]]] や [CODE(DOMi)[[[DOMUserDataHandler]]]] のような似たような処理の仕組みが規定されています。 [4] [CITE[DOM 水準3・読込みおよび保存]] 読込みや保存に関する事象についての規定が含まれています。 [7] [CITE[XForms 1.0]] [[XForms 1.0]] は、 [CITE[DOM 水準2・事象]]を基にした処理モデルを規定しています。 [9] [CITE[SMIL Animation]] [[SMIL Animation]] は [CITE[DOM 水準2・事象]]に基づいて構築されています。 ([[SVG 1.2]] によれば水準3として使うことはできないようです。) [13] [CITE[XUL]] [[XUL]] は内在事象属性や DOM 事象を定義しています。 [15] [DASE] [CITE[DTV A S E L 1 (DASE-1) P 2: D A E ATSC Standard]] は [CITE[[[DOM水準2]]・事象]]を基にして、 鍵盤関連の事象などを定義しています。 ([[名無しさん]] [sage]) [16] [CITE[EMMA: Extensible MultiModal Annotation markup language]] ([[Last Call]]) [[界面]] [CODE(DOMi)@en[[[EMMAEvent]]]] を定義しています。 ([[名無しさん]]) [18] [CITE[Media Access Events]] ([[名無しさん]] [WEAK[2006-10-13 23:23:33 +00:00]]) [21] [CITE[List of events - ESW Wiki]] ([TIME[2007-04-28 13:20:22 +09:00]] 版) ([[名無しさん]] [WEAK[2007-04-28 04:23:16 +00:00]]) [[#comment]] ** その他 [5] [CITE[VoiceXML 2.0]] [CITE[DOM 水準3・事象]]は使用例として VoiceXML 2.0 を挙げています。 しかし、実際には VoiceXML 2.0 勧告が規定しているものは (DOM 水準3・事象モデルとは矛盾していないものの) 異なる事象モデルです。 [6] [CITE[RDF/XML Syntax Specification]] [[RDF/XML]] は規定の方法として (あるいは RDF/XML 文書から RDF グラフを構築する手段として) 事象モデルを定義しています。この事象モデルは DOM のものではなく、 [[SAX]] のものを基にしています。 [[#comment]] * メモ [19] [CITE@ja[作って納得! DOM 2 Events: Days on the Moon]] ([CODE[2007-03-25 14:31:59 +09:00]] 版) ([[名無しさん]] [WEAK[2007-03-25 05:38:02 +00:00]]) [20] [CITE@ja[DOM Events とブラウザの実装: Days on the Moon]] ([CODE[2007-03-25 14:37:03 +09:00]] 版) ([[名無しさん]] [WEAK[2007-03-25 05:42:38 +00:00]]) [22] [CITE@en[Touch and gestures events]] ([[Olli Pettay]] 著, [TIME[2009-06-18 05:22:27 +09:00]] 版) [23] [CITE[IRC logs: freenode / #whatwg / 20100625]] ([TIME[2010-06-29 00:39:18 +09:00]] 版) [25] [CITE[IRC logs: freenode / #whatwg / 20110212]] ( ([TIME[2011-03-22 22:45:03 +09:00]] 版)) [26] [CITE[IRC logs: freenode / #whatwg / 20110213]] ( ([TIME[2011-03-22 23:37:34 +09:00]] 版)) [27] [CITE[IRC logs: freenode / #whatwg / 20110215]] ( ([TIME[2011-03-23 00:32:10 +09:00]] 版))