よく○○弁 (関西弁, 東北弁, 九州弁...) などと言うと、 その地域ではみんな同じ言葉を喋っているような錯覚を 起こすことああるらしいですが、もちろんそんなことはありません。 関西弁といっても大阪弁と神戸弁は違います。 また、たとえば富山弁と金沢弁のように、「違う方言」の中の 共通な部分を驚く人もいるみたいですが、何々弁という名前が 後付であって、言葉(語彙)はそういう枠に捉われずに移動します から、実は当然なことです。 日本語で共通語とか標準語とか呼ばれることばは、明治時代に 東京山手方言を元に作られたらしいです。それ以降、そのことばとは 違うものはすべて方言と見なされるようになります。 それから、専門的な言葉 (例えば病気の名前とか。) だと、 学会とかで標準化されたものが標準語扱いされて、 残りは方言だとか俗語だとかということにされてしまいます。 専門的な議論はともかく、日常的にはもとの言葉を使い続けて いいはずですが、妙な規範意識のようなものが働くみたいです。 [[#comment]]