[7] [[ハイパーテキスト]]において[DFN[[RUBYB[[[アンカー]]]@en[anchor]]]]とは、 [[ハイパーリンク]]の端点のことをいいます。 * 定義 ** HyTime (1997) [6] > :3.1 [RUBYB[アンカー][anchor]]: [[ハイパーリンク]]により他の[[物体]]または[[物体]]の[[並び]]に[[リンク]]されている[[物体]] (または[[物体]]の[[並び]])。 - 注意11. 用語[Q[[RUBYB[[[物体]]][object]]]]は [[HyTime]] の正式な構造ではありません。[[アンカー]]は[[文書]]でも[[データ]]の任意の[RUBYB[[[塊]]][chunk]]であっても、 その他何であっても構いません。 - 注意12. [[物体]]は[[ハイパーリンク]]がそうであると識別した時、 その時に限って[[アンカー]]です。 - 注意13. [[物体]]は同じまたは異なる[[ハイパーリンク]]の複数の[[リンク]]の[[末端]]で[[アンカー]]として識別されることがあります。 [REFS[ - [8] [[ISO/IEC 14722]]:1997 --[CSECTION[3 Definitions]] ]REFS] ** 古い W3O の用語集 [3] > :Anchor: [[連結]]の[[始点]]または[[終点]]である[[節]]の内容中の領域。 アンカーは節内容の全体であってもよい。 典型的に、アンカー領域上で[[マウス]]を[[かちっ]]ると連結が辿られ、連結の反対側のアンカーが表示されることとなる。 アンカーは (常に、あるいはマウスが上にあるときに) 特別な方法で強調されたり、 特別な記号で表現される傾向にある。 アンカーは、節全体に対応していてもよく、 しばしば実際にそうである。 (時々[[範囲]] ([[span]], [[extent]]), [[領域]] ([[region]]), [[ボタン]]ともいう。) ** HTML4 (1999) [5] [[HTML 4]] > [DFN[[[連結]]]]は2つの端点 ([DFN[アンカー]]と呼ぶ。) と方向を持つ。連結は「始点」アンカーで始まり、「終点」アンカーを指す。 終点アンカーはいかなるウェブ[[資源]] (例: 画像、映像、音声、プログラム、 HTML 文書、 HTML 文書の中の要素など) でもよい。 > HTML 4 12.1 Introduction to links and anchors ** 古い W3C の用語集 (1999) [1] {[[W3C]] [[WD]] (1999)} > [DFN[アンカー anchor]] は、[[資源]]中であって、0個以上の[[リンク]]の[[始点]]又は[[終点]]となる領域のことです。アンカーは資源全体であったり、一部であったり、あるいは特定の [[resource manifestation]] だったりします。 ] [2] 「'''0個以上の'''リンクの始点又は終点」であるのが興味深いところです。つまりリンクとして現実には存在していない、未完リンク端 [WEAK[(例えば、 [[HTML]] で [CODE(HTML)[[[id]]]] が指定されているけど、どこからもリンクされていない要素とか。)]] であってもよいということですね。 * アンカーを表す主なプロトコル要素 - [10] [[HTML]]: [CODE(HTMLe)@en[[[a]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[area]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[link]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[object]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[img]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[applet]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[embed]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[audio]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[video]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[iframe]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[frame]]]], [CODE(HTMLa)@en[[[cite]]]], [CODE(HTMLa)@en[[[longdesc]]]] - [11] [[XLink]]: [CODE(XML)@en[[[xlink:type="simple"]]]], [CODE(XML)@en[[[xlink:type="locator"]]]], [CODE(XML)@en[[[xlink:type="resource"]]]] - [12] [[Atom]]: [CODE(XMLe)@en[[[atom:link]]]] - [13] [[HTTP]]: [CODE(HTTP)@en[[[anchor]]]], [CODE(HTTP)@en[[[Refresh:]]]] - [14] [[SMIL]]: [CODE(XMLe)@en[[[a]]]], [CODE(XMLe)@en[[[anchor]]]] * アンカーに適用される主なプロトコル要素 - [16] [[選択子]]: [CODE(CSS)@en[[[:link]]]], [CODE(CSS)@en[[[:visited]]]] - [17] [[HTML]]: [CODE(HTMLa)@en[[[link]]]], [CODE(HTMLa)@en[[[vlink]]]], [CODE(HTMLa)@en[[[alink]]]] * アンカーから派生した概念 - [15] [[安価]] * メモ [4] そういえば XLink では [Q[anchor]] は定義されていません。定義されていないどころか仕様書 中に一度たりとも登場しません。 [9] [[HTML Living Standard]] でも、 [CODE(HTMLe)@en[[[a]]]] [[要素]]の説明で一度触れられているのみで、 用語としてはまったく使っていません。