[1] HTML5 は、 WHATWG と W3C HTML WG が策定中の HTML、XHTML、DOM HTML の新仕様です。 WHATWG は2004年から、 HTML WG は2007年3月から作業を行っています。 編集者は Google の Ian Hickson で、ほぼ毎日編集者案を改訂しています。 順調に進めば2009年秋には Last Call となる予定です。2012年には勧告候補 (CR)、 2022年には勧告になる予定です。
[2] WHATWG は Google、Opera、Mozilla、Apple の Webブラウザー開発者が中心に活動している団体です。 HTML5 の開発にはこれら各社の Webブラウザーの開発者が積極的に関わっています。 また、 HTML WG の共同議長の1人は IE チームの人で、 Micorosft もそれなりの関心を示しています。
[3] XHTML 2.0 は、 W3C XHTML2 WG が策定中の XHTML の新仕様です。 2000年頃から開発が進められていますが、作業は遅れ続け、2009年現在も未だ Last Call にすら到達していません。
[4] XHTML2 WG (2007年3月以前は HTML WG) は元々は Webブラウザーの開発者も参加していましたが、 次第に参加者が減少していき、現在では主要 Webブラウザー開発関係者はまったく参加していません。 かつては HTML の未来と信じられたこともありましたが、現在ではプロジェクトの存続自体を危ぶむ見方もあります。
[5] XHTML 1.2 は、 W3C XHTML2 WG が策定中の XHTML の新仕様です。 以前から提唱されてきましたが、2008年に正式に作業が開始されました。 XHTML 1.2 は XHTML 1.1 を拡張し、 Role、RDFa などを組み入れた小改訂版となっています。
[6] XForms for HTML は、 W3C Forms WG が策定中の XHTML 拡張仕様です。 HTML のフォーム機能を一部拡張することによって XForms の処理モデルに対応させ、 XForms への移行を促進することを狙っています。 源流となる XForms Transitional は2007年頃に提案されました。 XForms for HTML として最初の作業原案は2008年12月に公開されました。
[7] HTML4All HTML は、 HTML4All グループが策定中の HTML、XHTML、 DOM、CSS の新仕様です。 HTML4All は HTML WG や WHATWG の主流派の意見に賛同しない人達が集まっているグループです。 HTML4All HTML は HTML4、HTML5、XHTML2 の提案や独自の提案などを取り入れています。 2009年2月に最初の仕様案が公開されました。
[8] HTML6 は、Dmitry Turin が提唱する HTML の新仕様です。 あまりに画期的な提案のために世界中から無視されています。 これまでの HTML とはまったくことなる斬新なアイディアは他の提案を圧倒しています。