About The lunisol calendar * 太陰太陽暦について 太陰太陽暦はおおざっぱにいえば、太陰すなわち月の満ち欠けで日付を決定し、太陽の動きすなわち季節で月名を決定する暦法である。 [[太陰暦]]の項でも説明してあるとおり太陰暦において純粋に1年を12ヶ月としておくと数年で季節と暦の同期はずれてくる。 [[太陰太陽暦]]という暦法では太陽の動きにも着目して数年に一度、閏月という1年の13ヶ月目を設けてその季節との同期をはかる。 閏月の置き方は暦法によって異なるがほぼ19年に7度(この19年間の周期をメトン周期という)閏月が置かれることが多い。 * 中国式太陰太陽暦 日本では俗に旧暦と呼ばれている。 日本でも明治5年12月2日まで使用されていた。 中国式太陰太陽暦は現在次のように決定される。 - 東経135度における平均太陽時(日本標準時)を基準とし、1日は午前0時から始まる。 - 天文学的な朔の瞬間が含まれる当日を月の第一日とする。 - 春分を含む一ヶ月を二月、夏至を含む一ヶ月を五月、秋分を含む一ヶ月を八月、冬至を含む一ヶ月を十一月とする。 - それ以外の月については中気を含まない月をまず閏月として、あとは中気に基づいて月名を適当に決定する。 - 閏月の月名は前月に準じる。たとえば九月の翌月が閏月ならば閏九月となる。 一ヶ月の長さは29日間か30日間の何れかになるが、前者を小の月、後者を大の月と呼ぶ。 余談であるが、日本では江戸時代にはその年の月の大小をのみを浮世絵風に記した大小暦と呼ばれる略暦が流行した。 * [[二十四節気]] - 春: 立春正月節, 雨水正月中, 啓蟄二月節, 春分二月中, 清明三月節, 穀雨三月中 - 夏: 立夏四月節, 小満四月中, 芒種五月節, 夏至五月中, 小暑六月節, 大暑六月中 - 秋: 立秋七月節, 処暑七月中, 白露八月節, 秋分八月中, 寒露九月節, 霜降九月中 - 冬: 立冬十月節, 小雪十月中, 大雪十一月節, 冬至十一月中, 小寒十二月節, 大寒十二月中 お馴染みの二十四節気である。現在でも天気予報やカレンダーで伝えられるが太陰太陽暦では月名の決定にも使われた。 ○月節は「節気」と呼ばれ暦注や東洋の占いなどは月の始まりとされる、一方○月中は「中気」と呼ばれる、西洋の占いでは中気によって(黄道十二宮と関連するため)いわゆる生まれ星座が区切られている。 さて、太陽暦では春分は3月20日か21日頃であるとすぐ分かるが、太陰太陽暦時代ではその月の何日が節気になるか一定しないので、必ず頒暦に掲載され農業の目安となっていた。 なお、現在のグレゴリオ暦では○月節と書いてある節気はその翌月の前半, ○月中と書いてある節気は翌月の後半となる。 例えば立冬十月節は11月7日ごろ, 小雪十月中は11月22日ごろである。 * ユダヤ暦 ユダヤ暦も太陰太陽暦の一種である。ユダヤ教の宗教暦でありイスラエルでは公用の暦となっている。 19年(メトン)に7回、閏月である第13月(Adar II)が入る。年始は第7月のTishri月であり、グレゴリオ暦の9月頃にあたる。 - [1] ''旧暦計算ライブラリ(Perlによる旧暦計算プログラム)'' [2] −463年4月8日 ([[名無しさん]] [WEAK[2005-05-31 03:28:18 +00:00]])