[2] [DFN[[[CSS1]]]] ([DFN[CSS [RUBYB[水準]@en[Level]] 1]]) は、 [[CSS]] のうち、1996年に[[勧告]]となった [[CSS1]] 仕様書に含まれる[[機能]]から構成される[[部分集合]]を指します。 * 仕様書 [16] 元々 [[CSS1]] は [[CSS1]] 仕様書 (>>3、>>6) で定義されていましたが、現在では [[CSS 2.1]] 仕様書のうち [[CSS1]] 仕様書で定義された範囲を指すものと定義されています (>>13)。 [17] [[CSS WG]] としては [[CSS1]] 仕様書は[[廃止]]状態にあると考えています [SRC[>>12, >>14, >>15]]。 * 定義 > [13] [DFN[CSS [RUBYB[水準]@en[Level]] 1]] とは、 [[CSS1]] 仕様書で定義されたすべての機能 ([[特性]]、[[値]]、[[@規則]]など) について、 [[CSS 2.1]] 仕様書における[[構文]]と定義を用いたものと定義します。 [[CSS Style Attributes]] 仕様書は [[CSS1]] を[[要素]]ごとの [CODE(HTMLa)@en[[[style]]]] [[属性]]に含める方法を定義しています。 [SRC[>>14, >>15]] * 歴史 ** 仕様案 [REFS[ - [28] [CITE[Cascading Style Sheets: a draft specification]] ([TIME[1995-05-31 21:05:57 +09:00]] 版) - [27] [CITE[Cascading Style Sheets: a draft specification]] ([TIME[1995-07-05 16:06:10 +09:00]] 版) - [26] [CITE[Cascading Style Sheets: a draft specification]] ([TIME[1995-08-11 17:13:22 +09:00]] 版) - [25] [CITE[Cascading Style Sheets: a draft specification]] ([TIME[1995-10-07 10:35:41 +09:00]] 版) - [23] [CITE[Cascading Style Sheets: a draft specification]] ([TIME[1995-11-02 03:04:18 +09:00]] 版) - [24] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[1995-11-18 13:20:39 +09:00]] 版) - [22] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[1999-02-05 02:41:00 +09:00]] 版) - [20] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[1999-02-05 02:57:01 +09:00]] 版) - [21] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[1999-02-05 02:57:03 +09:00]] 版) - [31] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[1999-02-05 02:41:01 +09:00]] 版) - [30] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[2000-09-23 08:23:45 +09:00]] 版) ]REFS] [29] 当初は [[Internet Draft]] にする予定だったと書かれています。 ** 初版 (1996) [REFS[ - [3] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[2000-03-13 23:38:07 +09:00]] 版) ]REFS] ;; [4] 当時の [[URL]] は [5] [[CSS1]] は [[W3C]] の仕様の中でも最も初期に[[勧告]]となったものの一つです。 ** 第2版 (1999) [6] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[2000-09-09 01:13:50 +09:00]] 版) ;; [8] 当時の「最新版」の [[URL]] は [7] [CITE[Errata for the CSS1 specification]] ([TIME[2009-03-12 00:03:07 +09:00]] 版) [1] [CITE[Errata for the CSS1 specification]] 6月2日: typo 修正 ([[名無しさん]] [WEAK[2006-06-17 08:56:34 +00:00]]) ** 第2版再出版 (2008) [9] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[2008-04-10 02:23:32 +09:00]] 版) ;; [10] 当時の「最新版」の [[URL]] は ;; [11] [[CSS 2007]] が [[WG Note]] になった現在でも >>10、>>8、>>4 の向き先は >>9 のままのようです。 [12] 第2版の最初の版に、「[[CSS WG]] はこの仕様書は [[obsolete]] と考えており、 [[CSS 2.1]] と異なる場合には [[CSS 2.1]] に従うべき」という旨の段落が追加されています。 以前から [[CSS WG]] が[[メーリング・リスト]]などで表明してきた説明を明確にした形となっています。 ** スナップショット (2007-2011) [14] [CITE@en[Cascading Style Sheets (CSS) Snapshot 2007]] ([TIME[2011-05-12 23:25:26 +09:00]] 版) [15] [CITE@en[Cascading Style Sheets (CSS) Snapshot 2010]] ([TIME[2011-05-12 23:24:12 +09:00]] 版) [18] [[CSS 2007]] および [[CSS 2010]] は、それぞれ2007年末と2010年末の時点での [[CSS]] の定義を述べた文書で、 (なぜか) 2011年5月にやっと最終版が出版されました。 ここでは [[CSS WG]] が (2007年よりももっと前から) 表明してきた [[CSS]] の各[[水準]]の解釈が明記されており、 [[CSS1]] は [[CSS 2.1]] 仕様書の機能の部分集合であって、 [[CSS1]] 仕様書は事実上[[廃止]]状態にあると述べられています。 * メモ [19] 現実には[[デスクトップ・ブラウザー]]もそれ以外の [[Webブラウザー]]も、 [[水準]]とは関係なく実装したいものを実装しており、また [[CSS]] 仕様群自体もそれを認めているので、 [[実装水準]]としての [[CSS1]] には意味がありません。 仮に [[CSS1]] にだけ対応した[[Webブラウザー]]を作ったとしても、実用には耐えないでしょう。 また、[[CSS1]] に含まれる機能だけを使った[[スタイル・シート]]を書くことを[[コーディング規約]]にしたとしても、 [[CSS1]] だけにしか対応しない [[Webブラウザー]]が存在せず、また [[CSS1]] に対応しているすべての[[Webブラウザー]]がすべての [[CSS1]] の機能を完全にバグ無しに実装しているわけでもなく、「[[CSS1]]」という括りには何の意味もないでしょう。 もはやここから [[CSS]] 仕様が確定していったという歴史的な意味くらいしか無いでしょう。