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1 | wakaba | 1.1 | [1] [DFN[[[XML 1.0]] [RUBYB[第3版][Third Edition]]]]は、 |
2 | [[W3C]] の [[XML 1.0]] に関する3回目の正式な仕様書です。 | ||
3 | [[XML 1.0]] 第3版は第2版に対する正誤表の修正と、 | ||
4 | 更に幾つかの修正を第2版に加えたもので、 | ||
5 | 2004年2月4日に [[XML 1.1]] 初版と同時に[[勧告]]となりました。 | ||
6 | |||
7 | - XML 1.0 第3版仕様書 <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204> | ||
8 | - XML 1.0 第3版訂正票 <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata> | ||
9 | - XML 1.0 の最新版 <http://www.w3.org/TR/REC-xml> | ||
10 | |||
11 | [[#comment]] | ||
12 | |||
13 | * XML 1.0 第2版から第3版への変更点 | ||
14 | |||
15 | [16] | ||
16 | - [ABBR[[[SE]]][第2版]] に対する errata の適用 | ||
17 | - [[RFC 2119]] 見出し語の採用 | ||
18 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-terminology> | ||
19 | -- [CODE[[[may]]]], [CODE[[[must]]]] の定義の削除 | ||
20 | -- 見出し語 [CODE[[[MUST]]]], | ||
21 | [CODE[[[REQUIRED]]]], [CODE[MUST NOT]], | ||
22 | [CODE[[[SHALL]]]], [CODE[SHALL NOT]] | ||
23 | への違反が (特に言及がない限り) [[誤り]]であるとされた | ||
24 | [WEAK[([CODE[must]] は以前から誤りだったが、他は新規)]] | ||
25 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#dt-error> | ||
26 | - [CODE(char)[<]] を含む[[内部実体]]を宣言しても意味がないという注記に「一般」(実体) と補われる。 | ||
27 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#IDA2S1S> | ||
28 | - [CODE(char)[&]] や [CODE(char)[<]] が[[注釈宣言]]や[[処理指令]]などでのみ生で出現できるから、それらを除いて出現しては'''ならない'''に改められた <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#syntax> | ||
29 | - 注釈宣言で[[引数実体参照]]が認識されないから認識'''してはならない'''に修正された | ||
30 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-comments> | ||
31 | - [[処理指令]]で引数実体参照が認識されないから認識'''してはならない'''に修正された | ||
32 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#IDAP51S> | ||
33 | - [[内部部分集合]]の引数実体参照について、マーク宣言外にのみ出現できるから、マーク宣言外では出現しても'''よい'''、マーク宣言外では出現しては'''ならない'''に改められた | ||
34 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#wfc-PEinInternalSubset> | ||
35 | - 内部部分集合の後に[[外部部分集合]]があるものと考えるから、そう考えないと'''ならない'''に改められた | ||
36 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#ext-Subset> | ||
37 | - [Q[一つの開始タグ中で複数回現れても良い属性名はない]]から、[Q[現れては'''ならない''']]に改められた | ||
38 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#uniqattspec> | ||
39 | - [[属性値表記]]が[[外部非解析実体]]への[[実体参照]]を含めることはできないから'''ならない'''に改められた | ||
40 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#NoExternalRefs> | ||
41 | - 複数回[[要素型宣言]]に現れても良い[[要素型名]]はないから、要素型名は複数回現れては'''ならない'''に改められた | ||
42 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#EDUnique> | ||
43 | - [[属性指定]]は[[開始タグ]]にのみ出現できるから、開始タグ以外に出現しては'''ならない'''に改められた | ||
44 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#attdecls> | ||
45 | - 複数の[[識別子属性]]を持てる要素型はないから、要素型は複数持っては'''ならない'''に改められた | ||
46 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#one-id-per-el> | ||
47 | - [[列挙属性]]は値並びから一つ取れるから、取らなければ'''ならない'''に改められた | ||
48 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#dt-enumerated> | ||
49 | - 複数の[[記法属性]]を持てる要素型はないから、要素型は複数持っては'''ならない'''に改められた | ||
50 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#OneNotationPer> | ||
51 | - [[条件区間]]でマーク区間の内容が | ||
52 | DTD の一部とみなされる・無視されるがみなさなければ'''ならない'''・無視しなければ'''ならない'''に改められ、 | ||
53 | 引数実体参照がこの過程では認識されないからしては'''ならない'''に改められた | ||
54 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#OneNotationPer> | ||
55 | - 「解析実体の内容」が、 | ||
56 | [Q[a parsed entity's contents]] | ||
57 | から [Q[the contents of a parsed entity]] | ||
58 | に改められた | ||
59 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#dt-parsedent> | ||
60 | - [Q[引数実体参照は DTD 内にだけ現れても良い]]から、 [Q[DTD 外に現れては'''ならない''']]に改められた | ||
61 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#indtd> | ||
62 | - [Q[外部解析実体の頭以外に現れても良い[[文宣言]]はない]]から、 | ||
63 | [Q[現れては'''ならない''']]に改められた | ||
64 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#indtd> | ||
65 | - [Q[[[置換文]]はその場にあったかのように処理する]]から[Q[しなければ'''ならない''']]に、[Q[置換文中の引用符は通常データ文字として扱い、[[表記]]の終端とはしない]]から[Q[扱わなければ'''ならず、終端としては'''ならない''']]に改められた | ||
66 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#inliteral> | ||
67 | - [Q[迂回してそのままにする]]から[Q[しなければ'''ならない''']]に改められた | ||
68 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#bypass> | ||
69 | - [Q[前後に[[間隔]]を補って展開する]]から[Q[しなければ'''ならない''']]に、 | ||
70 | [Q[ただし[[実体値]]中ではそうしない]]から[Q[しては'''ならない''']]に改められた | ||
71 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#as-PE> | ||
72 | - [CODE(XML)[[[gt]]]] などの二重[[逃避]]は[Q[不必要]]から[Q['''[[任意選択]]''']]に改められた | ||
73 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-predefined-ent> | ||
74 | - [Q[一つの[[記法宣言]]だけがある[[名前]]を宣言できる]]から、 | ||
75 | [Q[ある名前が複数の記法宣言で宣言されては'''ならない''']]に改められた | ||
76 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#UniqueNotationName> | ||
77 | - 参考文献で当該文書へのリンクの始点が URI 文字列から文書名に改められた | ||
78 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-bibliography> | ||
79 | - [Q[XML 作業部会の構成員]]が[Q[関係者]]に改められた | ||
80 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-xml-wg> | ||
81 | - XML 中核作業部会の章が第2版のものから第3版のものに改められた | ||
82 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#sec-core-wg> | ||
83 | - [[XMLspec]] についての章が書き改められた | ||
84 | <http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/REC-xml-20040204-review.html#prod-notes> | ||
85 | |||
86 | [2] | ||
87 | SE に対する errata で既に修正された部分は大きな変更が幾つかあるのでそれはそれで重要なのですが、 | ||
88 | その他の言い回しの変化も重要かもしれません。 | ||
89 | たとえば、[Q[一つの開始タグ中で複数回現れても良い属性名はない]]から、[Q[現れては'''ならない''']]に改められていますが、 | ||
90 | 以前は以前は[Q[ない]]と断定されていた以上、そうであるとしか言えませんでしたが、 | ||
91 | TE では[Q['''ならない''']]ので、不適合文書ではそうではないことがあり得ます。 | ||
92 | そして適合解析器は[Q['''ならない''']]ときにこれを誤りと見なすので、 | ||
93 | 回復しても'''構いません'''。 | ||
94 | |||
95 | 単なる言葉尻のことに過ぎないというのなら、それはそれで構いませんけど。 | ||
96 | |||
97 | |||
98 | [[#comment]] | ||
99 | |||
100 | * XML 1.0 第3版に対する修正 | ||
101 | |||
102 | [2] | ||
103 | - E01 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E01> | ||
104 | -- [CODE(XMLa)[[[xml]]:[[lang]]]] の実際の適用対象は応用規定であることを明確化。 | ||
105 | -- XML 1.1 初版の訂正 E03 と同じ内容。 | ||
106 | - E02 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E02> | ||
107 | -- 文字の欠落を修正。 | ||
108 | -- XML 1.0 第2版の訂正 E46 で追加された部分。 | ||
109 | <http://www.w3.org/XML/xml-V10-2e-errata#E46> | ||
110 | -- XML 1.1 初版の訂正 E04 と同じ内容。 | ||
111 | - E03 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E03> | ||
112 | -- 用語のリンク先を修正。 | ||
113 | -- XML 1.1 初版の訂正 E05 と同じ内容。 | ||
114 | - E04 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E04> | ||
115 | -- EBNF 生成規則にリンクを追加。 | ||
116 | -- XML 1.1 初版の修正 E08 と同じ内容。 | ||
117 | - E05 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E05> | ||
118 | -- [CODE(XML)[[[ANY]]]] [[要素内容]]で[[注釈宣言]], [[処理指令]], | ||
119 | [[[CODE(XML)[CDATA]]区間]]が使えることを明確化。 | ||
120 | -- XML 1.1 初版の訂正 E11 と同じ内容。 | ||
121 | - E06 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E06> | ||
122 | (2004年11月20日) | ||
123 | -- [[妥当性制約]][Q[属性既定値が構文的に正しいこと]] | ||
124 | の[Q[正しい]]条件が明確化されました。 | ||
125 | -- XML 1.1 初版の訂正 E12 と同じ内容です。 | ||
126 | - E07 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E07> | ||
127 | (2004年12月15日) | ||
128 | -- リンクの説明の書き間違いが修正されました。 | ||
129 | -- XML 1.1 初版の訂正 E13 と同じ内容です。 | ||
130 | - E08 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E08> | ||
131 | (2005年1月9日) | ||
132 | -- [[外部解析対象実体]]が[[整形式]]であることは、 | ||
133 | その実体が[[文書]]から直接又は間接に参照されている場合のみ要求されることが注記として加えられました。 | ||
134 | -- この規定自体は以前から仕様書の別の場所に書かれていました。 | ||
135 | -- XML 1.1 初版の訂正 E14 と同じ内容です。 | ||
136 | - E09 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E09> | ||
137 | (2005年1月9日) | ||
138 | -- XML 文書が[[妥当]]たりうることの言い回しが改められました。 | ||
139 | -- XML 1.1 初版の訂正 E16 と同じ内容です。 | ||
140 | - E10 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E10> | ||
141 | (2005年11月2日) | ||
142 | -- [[妥当性制約]][Q[実体が宣言されていること]]における条件の中で、 | ||
143 | [Q[[[外部引数実体]]]]が[Q[[[外部引数実体''参照'']]]]に改められました。 | ||
144 | -- XML 1.1 初版の訂正 E17 と同じ内容です。 | ||
145 | - E11 [編集上] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E11> | ||
146 | (2005年12月7日) | ||
147 | -- [Q[意味]]が[Q[応用での意味]]に修正されました。 | ||
148 | [Q[字句化型はそれぞれ字句的・意味的に制約されます]]が[Q[字句化型は更に制約されます]]に修正されました。 | ||
149 | -- 2つの[Q[意味]]の意味の違いを明確にするための訂正だそうです。 | ||
150 | -- XML 1.1 初版の訂正 E19 と同じ内容です。 | ||
151 | - E12 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E12> | ||
152 | (2006年4月25日) | ||
153 | -- [CODE@en[[[DefaultDecl]]]] に[[整形式制約]][[外部実体参照なし]]が追加されました。 | ||
154 | -- [[属性指定]]ではこの[[整形式制約]]が参照されているのに、 | ||
155 | こちらの[[属性定義]]の方では参照されていませんでした。 | ||
156 | -- [[XML 1.1]] 初版の訂正 E20 と同じ内容です。 | ||
157 | - E13 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E13> | ||
158 | (2006年4月25日) | ||
159 | -- [[妥当性制約]][[実体が宣言されていること]]の条件で[Q[[[外部引数実体]]]]とあったところが、[Q[[[引数実体]]]]と修正されました。 | ||
160 | -- [[妥当性]]を[[検証]]しない[[処理器]]は[[内部引数実体]]も[[処理]]しないので、 | ||
161 | こう規定しておくべきでした。 | ||
162 | -- [[XML 1.1]] 初版の訂正 E21 と同じ内容です。 | ||
163 | - E14 [本質的] <http://www.w3.org/XML/xml-V10-3e-errata#E14> | ||
164 | (2006年8月9日) | ||
165 | -- [[RFC 2396]] と [[RFC 2732]] への参照が削除され、 | ||
166 | 代わりに [[RFC 2732]] への参照になりました。 | ||
167 | -- [[XML 1.1]] 初版の訂正 E22 と同じ内容です。 | ||
168 | |||
169 | [[#comment]] | ||
170 | |||
171 | * XML 1.1 との関係 | ||
172 | |||
173 | [3] XML 1.0 第3版は、 [[XML 1.1]] 初版と同時に勧告されました。 | ||
174 | 内容的には、 XML 1.1 で技術的に変更された部分を除き同じことが書かれています。 | ||
175 | 詳しくは [[XML 1.1]] の説明をごらんください。 | ||
176 | |||
177 | [[#comment]] | ||
178 | |||
179 | * メモ | ||
180 |
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